研究課題/領域番号 |
20K07159
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
湯浅 博昭 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 教授 (20191471)
|
研究分担者 |
保嶋 智也 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 講師 (50753555)
山城 貴弘 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 助教 (20826614)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | トランスポーター / ポリアミン / スペルミジン / スペルミン / プトレシン / 前立腺 / 薬物送達 / 創薬標的 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞増殖等に関わる重要な生理活性物質であるポリアミン類の細胞内取込に働く新規トランスポーターを見出した。これをpolyamine transporter 1(PAMT1)と称する。本研究では、遺伝子導入発現系細胞での解析により、ヒトPAMT1の分子レベルでの機能解明を目指す。また、ヒト由来モデル細胞系での解析により、細胞レベルでのPAMT1の機能の検証及び生理的役割の解明を目指す。これらにより、PAMT1を介した薬物送達、PAMT1を標的としたポリアミン関連疾患治療薬の開発、PAMT1の機能変動を踏まえたポリアミン関連疾患治療法の考案等の可能性に向けた応用取組みのための基盤情報の収集を図る。
|
研究成果の概要 |
新規ポリアミントランスポーターとしてのPAMT1の分子機能の解明を進展させることができた。また、PAMT1(mRNA)の臓器分布の評価においては、前立腺での特異的発現がみられた。前立腺モデル細胞(LNCaP細胞等)での十分な機能検証には至らなかったが、アンドロゲン類によるPAMT1発現の上昇がLNCaP細胞でみられたことより、アンドロゲン類による誘導条件下において、PAMT1がポリアミントランスポーターとしての生理的役割を持つ可能性が示唆された。また、関連の研究成果として、OAT10等のオロト酸トランスポーターとしての機能を見出せた。新たなポリアミントランスポーター候補も見出せた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PAMT1の機能特性及び関連情報の把握は、PAMT1を介した薬物送達、PAMT1を標的としたポリアミン関連疾患治療薬の開発、PAMT1の機能変動を踏まえたポリアミン関連疾患治療法の考案等の可能性に向けた応用取組みのための基盤として重要である。本研究では、そのような応用へ向けての基礎的な情報集積を図るものとしての成果を挙げることができた。
|