研究課題/領域番号 |
20K07160
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
坡下 真大 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 講師 (20613384)
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研究分担者 |
松永 民秀 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 教授 (40209581)
諫田 泰成 国立医薬品食品衛生研究所, 薬理部, 部長 (70510387)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | iPS細胞由来BBB構成細胞 / ALS患者iPS細胞由来ミクログリア / 血液脳関門 / 筋萎縮性側索硬化症(ALS) / iPS細胞由来ミクログリア |
研究開始時の研究の概要 |
ALSにおいて、BBBが破綻していることが近年報告されている。BBBの破綻には、炎症反応を活性化するミクログリアが関与していると考えられているが、どのようにBBBを破綻させているのかは分かっていない。これまでに、我々はヒトiPS細胞由来脳毛細血管内皮細胞と脳ペリサイトの分化誘導法の確立に成功し、さらに、iPS細胞由来アストロサイトを加えたBBB評価系の構築に成功している。そこで本研究では、iPS細胞から構築したBBB構成細胞とALS患者iPS細胞由来ミクログリアを共培養した炎症反応模倣in vitro BBB評価系を構築し、ALSにおけるBBB破綻のメカニズムを解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
ALS患者iPS細胞由来ミクログリアを用いた炎症反応模倣BBB評価系の構築のため、iPS細胞からミクログリアへの分化誘導法の確立、iPS細胞由来ミクログリアとBBB構成細胞の共培養法の検討を行った。その結果、iPS細胞由来ミクログリアへの分化誘導法を確立した。また、BBB構成細胞のうち、脳毛細血管内皮細胞(BMEC)およびペリサイトとの共培養法、ならびに脳毛細血管内皮細胞とミクログリアとの共培養法を確立することに成功した。特に、ミクログリアとの共培養では、ミクログリア用培地とBMEC用培地との当量混合により、経内皮的電気抵抗値が内皮細胞用培地と比較して有意に増加する結果が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の脳内神経変性部位においては、血液脳関門(BBB)が破綻していることが報告されており、神経変性要因の一つとして考えられている。特に、炎症反応を活性化するミクログリアがどのようにBBBの破綻に関与しているのかは分かっていない。本研究成果がさらに発展することによってALS患者iPS細胞由来ミクログリアとBBB構成細胞との共培養システムが構築されることで、ALSの脳内神経変性部位におけるBBB破綻の発症要因が判明し、治療法の開発や改善薬の開発につながることが期待される。
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