研究課題/領域番号 |
20K07161
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 日本薬科大学 |
研究代表者 |
山田 泰弘 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (80464551)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 代替ヒト肝細胞 / シトクロムP450 / グルクロン酸転移酵素 / 硫酸転移酵素 / HepG2細胞 / ヒト肝癌由来細胞 / DNAメチル基転移酵素阻害剤 / Huh-7細胞 / ヒト代替肝細胞 / エピゲノム処理 / 薬物代謝酵素 / 薬物代謝酵素機能 / 薬物動態試験 / エピゲノム化処理 / リプログラミング |
研究開始時の研究の概要 |
種々のヒト代替肝細胞を作製または入手し、各細胞の薬物代謝酵素機能のプロファイルを初代培養ヒト肝細胞と比較検討することによって、各ヒト代替肝細胞を薬物動態研究に活用するための長所と短所を明らかにする。次に、明らかにされた各ヒト代替肝細胞の短所を克服し薬物動態研究に活用できるように、培養培地へのサプリメントの添加、三次元培養デバイスの応用および肝非実質細胞との共培養などを組み合わせることにより、高い薬物代謝酵素活性の発現を誘導したり、欠損していると思われる薬物代謝酵素誘導能を発現させたりすることが可能か検討する。そして、創薬での薬物動態研究に資するヒト代替肝細胞になり得るかどうかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
ヒト肝癌由来細胞株HepG2細胞を5-アザシチジン(5-Aza)でエピゲノム処理することにより薬物代謝酵素活性を高発現することに注目し、更に高い酵素機能を発現させるための培養法を検討した。エピゲノム処理培地にSnail遺伝子の発現を抑制する低分子化合物-Xを添加することにより、5-Aza単独処理よりも短期間の培養で更に高い活性の発現とCYP誘導能の発現が認められた。更に、低分子化合物-Xを添加した培地のグルコース濃度を低下させることにより、より高い薬物代謝酵素活性を発現することが認められ、このエピゲノム処理したHepG2細胞は、探索的薬物動態試験に資する代替ヒト肝細胞である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト肝細胞は、創薬での薬物動態研究においては必須のツールである。しかし薬物代謝機能を高発現しているヒト肝細胞の入手経路は限られており、国内において入手することはほぼ不可能なために海外からの入手に依存している。そのために安定的な入手が困難かつ高額である。そこで、創薬研究でルーチン的に活用できる安価で安定供給可能な代替ヒト肝細胞の創製が望まれていることから、増殖可能なヒト肝癌細胞株HepG2細胞を5-アザシチジンでエピゲノム処理することにより薬物代謝酵素活性を高発現することに注目し、更なる高活性を発現するためのエピゲノム処理法を構築し、薬物動態研究に資する代替ヒト肝細胞を創製した。
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