研究課題/領域番号 |
20K07169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
堀部 紗世 神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (50389110)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | シスプラチン耐性 / 光線力学療法 / 5-アミノレブリン酸 / 5-アミノレブリン酸 / 抗がん剤耐性克服 |
研究開始時の研究の概要 |
シスプラチンに耐性化したがんに対する普遍的治療法開発の礎を築くために、シスプラチン耐性ヒト子宮頸がん由来細胞や臨床検体を用いて、シスプラチンに耐性化したがんではミトコンドリア機能低下が普遍的に見られるのか解析し、ミトコンドリア集積性のある光感受性物質を用いた光線力学療法の有効性を評価する。
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研究成果の概要 |
シスプラチンに対する耐性は、がんの治療成績を低下させる。 ヒト肺がん由来A54細胞から樹立したシスプラチン耐性細胞(ACR20細胞)を用いて、シスプラチン耐性獲得のメカニズムを検討した。ACR20細胞では、ミトコンドリア機能低下による活性酸素(ROS)の産生増加がシスプラチン耐性獲得機構に関与していた。さらに、ACR20細胞では、A549細胞と異なるミトコンドリアDNA変異が4か所あり、PCR-RFLPおよび立体構造解析より、そのうちのND2 F40Lがミトコンドリア機能低下に関与する可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、シスプラチン耐性獲得機構にミトコンドリアDNA変異によるミトコンドリア機能低下が関与していることを明らかにした。本研究結果は、シスプラチンに対する耐性を示したがんの治療において、新しい治療標的を提唱することができ、またシスプラチンに対する感受性を評価するためのバイオマーカーとしてミトコンドリアDNAに着目することの意義を提案することができた。
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