研究課題/領域番号 |
20K07171
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小林 正紀 北海道大学, 薬学研究院, 教授 (70431319)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | モノカルボン酸輸送担体(MCT) / 乳酸 / ピルビン酸 |
研究開始時の研究の概要 |
本邦において高齢者に頻発する糖尿病や認知症等の疾患に対する有効な予防・治療法の開発が求められている。この対策として栄養介入による効果を期待するものが数多く報告され、これは生体内のエネルギー源の重要性を示唆するものである。最近エネルギー源として認知されてきた乳酸やピルビン酸とこれらを輸送するモノカルボン酸輸送担体(MCT)は、上記疾患と関連することが示唆されている。しかしながらMCTの機能および生体内の役割については未だ不明な点が多い。そこで本研究では機能が未解明なMCTに着目し、細胞における機能・発現を基礎研究により明らかにし、これらを標的とした化合物の探索を行う。
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研究成果の概要 |
糖尿病や認知症等の疾患の対策として栄養介入による効果を期待するものが報告され、これは生体内のエネルギー源の重要性を示している。エネルギー源である乳酸等を輸送するヒトモノカルボン酸輸送担体(hMCTs)は、上記疾患との関連が示唆されている。本研究ではhMCTsの中でもhMCT2, 11の機能を明らかにすることを試みた。2型糖尿病患者を対象としたhMCT11遺伝子多型に関する臨床研究およびhMCT11一過性発現細胞を用いた検討から、hMCT11が糖代謝と関連することが示唆された。またhMCT2の機能を評価可能な系を確立し、ニューロン由来細胞における乳酸輸送に一部hMCT2が関与することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により機能が未解明であったhMCT11が糖代謝に関わることを示唆したことから、今後hMCT11と糖尿病病態との関連性のさらなる解明に寄与するものと考える。またhMCT2については、機能評価系の確立ならびに細胞レベルでの寄与を示唆したことから、今後hMCT2をターゲットとした新規治療薬の創製につながることが期待される。
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