研究課題/領域番号 |
20K07173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 帝京大学 (2021-2023) 富山大学 (2020) |
研究代表者 |
久保 義行 帝京大学, 薬学部, 教授 (20377427)
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研究分担者 |
細谷 健一 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (70301033)
赤沼 伸乙 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 准教授 (30467089)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 血液精巣関門 / 膜輸送 / トランスポーター / セルトリ細胞 / タウリン / HIV / 抗ウイルス薬 / 薬物輸送 / 栄養物 / 栄養物輸送 |
研究開始時の研究の概要 |
精巣では、精子形成などの生理的イベントに加え、胚細胞腫瘍(精巣腫瘍)やヒト免疫不全ウイルス(HIV)などの感染症、男性不妊、精巣毒性といった病態が知られる。これらの原因究明や薬物療法の向上には、血液精巣関門の輸送機構に関する知見が有用と考えられ、特にインフラックス輸送機構の把握とその分子機序解明が必須となる。本申請では、血液精巣関門に存在するインフラックス輸送機構に着目して、1) 薬物・栄養物輸送機構の探索、2) 機能特性の解明、3) 分子実体の同定、4) 個体での発現と役割、を検証・解明し、血液精巣関門インフラックス輸送機構の薬物送達への応用に向けた基盤を構築する。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、血液精巣関門に存在するインフラックス輸送機構に着目し、その薬物送達への応用に向けた基盤を構築することを目的とした。 栄養物であるtaurineに着目し、in vivoおよびin vitro解析を実施した結果、血液精巣関門におけるtaurine輸送にタウリントランスポーター(TAUT/SLC6A6)の寄与を明らかとした。また、核酸系逆転写酵素阻害薬であるzidovudineに着目して解析を実施した結果、血液精巣関門におけるzidovudine輸送機構の存在とその基質特異性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で採用したin vivoおよびin vitro解析手法によって、血液精巣関門を介した栄養物・薬物インフラックス輸送機構の一端が明らかとなった。精巣では、精子形成などに加え、腫瘍やヒト免疫不全ウイルス(HIV)などの感染症、男性不妊、精巣毒性といった病態が知られる。Taurineは精子形成に重要な栄養物であり、zidovudineは精巣関門を透過可能な抗ウイルス薬であることから、これら疾患の原因究明や薬物療法向上に有用な知見が得られたと考えられる。
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