研究課題/領域番号 |
20K07183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
山中 将敬 国際医療福祉大学, 薬学部, 准教授 (50582102)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | シグレック / シアル酸 / Aspergillus fumigatus / アスペルギルス属 / アレルギー性気管支肺アスペルギルス症 / ABPA |
研究開始時の研究の概要 |
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)は真菌Aspergillus fumigatusの胞子が生体内に定着し、アレルギー反応や炎症反応の過程で好酸球が増殖していく。増殖した好酸球はその後崩壊し、周辺組織は傷害を受け呼吸不全などをひきおこし、発症者の生活の質(QOL)は著しく低下してしまう。 本研究はABPA の発症過程における好酸球増殖機構を明らかにし、好酸球上のシアル酸認識受容体(シグレック)とAspergillus fumigatusの胞子上に多数存在するシアル酸に注目してABPA の診断候補分子を探索する。
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研究成果の概要 |
生体内ではAspergillus fumigatus 感染時に好酸球が増殖し、活性化した好酸球から炎症性顆粒タンパク質が放出され組織傷害の恐れがある。Aspergillus fumigatus 菌体上の糖鎖末端にα2,3-シアル酸およびα2,6-シアル酸が結合している糖タンパク質が発現しており、ヒトの好酸球にはシアル酸を認識する受容体シグレック8 が発現している。本研究では、シグレック8がAspergillus fumigatus 菌体上の糖タンパク質と会合するかを検討し、Aspergillus fumigatus に発現している糖タンパク質のシアル酸を介して会合していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、シグレック8がシアル酸を介してAspergillus fumigatus 菌体上の糖タンパク質と会合することを明らかにした。この結果はAspergillus fumigatus 感染時における生体内の好酸球機能を解明する手がかりとなりうる可能性がある。Aspergillus fumigatus 感染によって発症する様々な疾患に対してAspergillus fumigatus 上の糖鎖リガンドと好酸球上の受容体(レクチン)の相互作用を標的とした新たな診断や治療の候補として利用できる機構を提案する成果が得られた。
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