研究課題/領域番号 |
20K07187
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 昭和薬科大学 |
研究代表者 |
宇都口 直樹 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (80276633)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | がんターゲティング / がん免疫 / がん血管 / 免疫 / 腫瘍疑似血管 / 腫瘍擬似血管 / ターゲティング |
研究開始時の研究の概要 |
悪性脳腫瘍(以下、脳腫瘍)に対する新規治療法開発を目指す。固形腫瘍の増大に必須である腫瘍血管新生経路とは異なり、近年、がん組織の初期増殖に極めて重要な脈管であると考えられているTumor Vascular Mimicry(腫瘍擬似血管)に着目し、腫瘍擬似血管を標的とした脳腫瘍免疫療法、および腫瘍擬似血管への分子標的治療薬の開発を行う。
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研究成果の概要 |
疑似血管のin vitro培養法の確立を試み、マトリゲル、スフェロイド培養法により、疑似血管様構造を構築可能なことを明らかとした。疑似血管の大量培養の方法や、最適な疑似血管構築条件の検討を行い、抗原としてin vivoへの免疫に十分な量を得ることに成功した。本手法により、抗疑似血管抗体を作成する目的で、マウスに疑似血管を免疫し、抗疑似血管抗体ファージライブラリの創成に成功した。また、ライブラリより通常培養のがん細胞には結合せず、疑似血管に選択的に結合するファージ抗体を数種類得ることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍組織血管を標的とした研究は、国内外を問わず行われているが、その戦略の基本は「血管新生の阻害」であり、「腫瘍組織の新生血管」という組織特性を考慮していない。その中で、腫瘍組織に選択性を有することと、腫瘍疑似血管を標的とした本応募課題は、国内外を問わず、全く新規の戦略である。また、腫瘍擬似血管が報告されてから10年が経つが、このフィールドの研究者も少なく、さらにその報告も多くは無い。その中で、今回、腫瘍疑似血管のin vitro培養法を確立し、さらに腫瘍疑似血管特異ファージ抗体を得ることに成功した。本研究が足がかりとなり、新規がんターゲティング療法開発に繋がると考える。
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