研究課題/領域番号 |
20K07192
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
力武 良行 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (50419488)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / 血管内皮細胞老化 / ミクログリア / アミロイドプラーク / 血管老化 / アルツハイマー / アルツハイマー型認知症 / βアミロイド |
研究開始時の研究の概要 |
アルツハイマー型認知症(AD)ではミクログリアの活性化が見られるが、応募者らは、血管老化マウスではミクログリアが活性化されており、ADモデルマウスと交配すると脳内βアミロイドプラーク形成が抑制され、認知機能低下が改善することを見出している。本研究は、ADにおけるミクログリア活性化の意義とその作用機構を解明し、ミクログリア活性化誘導による脳内免疫の賦活化はADの新たな治療戦略となるのか解明するものである。
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研究成果の概要 |
血管内皮特異的に細胞老化を示すTIE2-TERF2DN-Tgマウスとアルツハイマー病(AD)モデルマウスであるAPP/PS1マウスを交配して血管内皮細胞老化ADモデル(APP/PS1;TERF2DN)マウスを作出し、APP/PS1;TERF2DNマウスでは対照となるAPP/PS1マウスに比べて、神経突起変性は軽度で認知機能低下は軽減していることを見出した。その理由として、ミクログリアのアミロイド-β(Aβ)オリゴマー貪食能が亢進していること、さらに脳内Aβプラークへのミクログリア被覆化が亢進してプラーク圧密化が生じ、脳内Aβプラーク形成が抑制されていることが関与していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病(AD)の病態形成における脳内免疫細胞であるミクログリアの活性化の意義に関しては、病態形成に対して促進的と保護的の正反対の見解があり一定していない。これまでに高齢AD患者でみられる血管内皮細胞老化を伴う状況下におけるミクログリアの活性化の意義を検討した報告はなく、血管内皮細胞老化マウスを作出してADの病態形成や脳表現型を解析したとの報告もなかった。本研究成果により、血管内皮細胞老化に伴うミクログリアの機能変容は、ADの病態形成に対して保護的に働くことが初めて明らかになったことで、ミクログリアの機能変容という新しい視点での治療戦略開発への足がかりが得られたと考えられた。
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