研究課題/領域番号 |
20K07203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
尾関 哲也 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 教授 (60277259)
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研究分担者 |
田上 辰秋 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 准教授 (10609887)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 徐放製剤 / ポリ乳酸-グリコール酸共重合体(PLGA) / ポリ乳酸グリコール酸共重合体 / ドラッグデリバリーシステム / バイオ医薬品 / 抗体医薬品 / タンパク医薬品 / 多孔質マイクロ粒子 / ポリ乳酸グリコール酸共重合体(PLGA) / Controleld Release / ドラッグデリバリーシステム(DDS) / コントロールドリリース / PLGA / 多孔性粒子 |
研究開始時の研究の概要 |
バイオ医薬品は、低分子薬物にはない高度で魅力的な機能を有する一方で、生体内半減期が短いものが多く、薬効を持続させるためのDDS技術が必要とされている。本研究計画では、ポリ乳酸・グリコール酸共重合体(通称:PLGA)を用いた徐放製剤の新しいプラットフォーム技術として、多孔質PLGAマイクロ粒子を用いてナノサイズの孔内にバイオ医薬品を吸着・封入する方法について基礎研究を行う。
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研究成果の概要 |
バイオ医薬品は副作用が少なく効果の高い治療が期待できる一方で、生体内において分解を受けやすいため、注射による頻回投与を必要とされることが多い。そのため、バイオ医薬品を分解から保護し、長期間にわたって徐放可能な製剤化技術が求められている。本研究では、多孔性とカチオン性を持つポリ乳酸-グリコール酸共重合体(PLGA)マイクロ粒子内にバイオ医薬品を吸着させた後、孔をふさぐというユニークな戦略でPLGAへのタンパク質を封入することに成功した。封入されたタンパク質はその機能を保ったまま長期間にわたって徐放するすることが示された。本研究はバイオ医薬品に対する新たな製剤化技術を提供するものと期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医薬品の徐放製剤は古くから開発されているものの、バイオ医薬品に対する徐放製剤は報告が少ない。最新のバイオ医薬品が研究される一方で、最近では、バイオ後続品(バイオシミラー)の承認も活発になっている。後発医薬品の開発においては、先発品にはない価値を創造することが期待されている。本研究で得られた成果は、バイオ医薬品の徐放化を通じてバイオシミラーの価値を高める製剤化技術を提供できると考えている。
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