研究課題/領域番号 |
20K07209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 横浜薬科大学 |
研究代表者 |
吉門 崇 横浜薬科大学, 薬学部, 准教授 (70535096)
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研究分担者 |
杉山 雄一 国立研究開発法人理化学研究所, 科技ハブ産連本部, 特別招聘研究員 (80090471)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 薬物相互作用 / トランスポーター / 内因性化合物 / 生理学的薬物速度論モデル / バイオマーカー / 内在性基質 |
研究開始時の研究の概要 |
肝臓に発現するOATP1B1/1B3 はアニオン性薬物の肝取り込みを担っており、多くの薬物相互作用に関与することから重要である。OATP1B内在性基質は薬物相互作用を予測するためのバイオマーカーとなり得る。本研究ではコプロポルフィリン(CPs)に着目し、生理学的薬物速度論モデルを用いてDDIを予測する方法論を確立する。CPsの生合成にもたらす薬物の影響、分子種(CP-IおよびCP-III)間の体内動態の違い、排出トランスポーター(MRP2等)の寄与等を明らかにすることで、精緻なモデルを構築し、薬物相互作用の予測の精度を高める。
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研究成果の概要 |
肝臓に発現するOATP1B1/1B3はアニオン性薬物の肝取り込みを担っており、多くの薬物間相互作用(DDI)に関与する。OATP1B内在性基質はDDIを予測するためのバイオマーカーになり得ることから、その一つであるコプロポルフィリン(CPs)に着目して生理学的薬物速度論(PBPK)モデルを構築した。で、分子種(CP-IおよびCP-III)間の体内動態の違い、排出トランスポーター(MRP2等)の寄与等を考慮し、精緻なPBPKモデルを用いてOATP1B阻害薬による影響を定量的に解析し、DDIを予測する方法論を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
OATP1B内在性基質としてのCPsは、①感受性、②特異性、③最小限の日内変動の観点で、最も有用なOATP1B内在性基質の一つとして考えられてきたが、多くは相関関係による議論がなされてきた。本研究でCPsの体内動態メカニズムに基づいたPBPKモデルを構築することで、精度の高い予測が可能になったことに学術的意義が存在する。また、信頼性の高いPBPKモデルを国内外で初めて確立し、革新的なDDI予測システムの構築に繋げたことにより、社会的にも意義のある研究成果が得られたと考えられる。
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