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生体内に存在する多能性幹細胞(Muse細胞)の免疫拒絶反応回避機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K07219
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48010:解剖学関連
研究機関東北大学

研究代表者

黒田 康勝  東北大学, 医学系研究科, 助教 (00614504)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードMuse細胞 / 免疫寛容 / 幹細胞 / 再生医学 / 免疫
研究開始時の研究の概要

これまでに申請者らは新たな多能性幹細胞としてMuse細胞を報告した。Muse細胞は損傷のある動物へ点滴投与すると、その損傷部位へと遊走し、さらにその部位に応じた機能的な細胞へと分化する。また、元々生体に存在する幹細胞であるため腫瘍も形成しない。加えてヒトMuse細胞を他の動物に投与した場合でも免疫抑制剤を必要とせず、拒絶されることなく移植先の組織中で長期間生存し続けることが可能である。免疫抑制剤がない状況下で、Muse細胞がどのようにして移植先の免疫拒絶をまぬがれ続けるのか、その詳細な機構を解明することを本研究の目的とする。

研究成果の概要

本研究では、Muse細胞が持つと推定される免疫拒絶回避機構についてその詳細なメカニズムを解明することを目的とし、そこから免疫抑制剤を使用しない臓器移植法の開発への足掛かりを得ることを目的として行った。
その結果、Muse細胞は強力な免疫抑制効果を持つとされるHLA-Gを発現しつつもこれに依存しているわけではないこと、Muse細胞が生体内に注入された際にどのような組織に、どのようなタイミングで移行するのかということが明らかになった。さらにはMuse細胞は宿主の免疫システムすべてを抑制するわけではなく、Muse細胞特異的に拒絶を免れる仕組みを有していることが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、Muse細胞の持つ免疫拒絶回避機構が、通常使用される免疫抑制剤のように無差別に広範囲にわたって免疫細胞の活動を抑制するものではなく、あくまでもMuse細胞自身に対する免疫細胞による攻撃を回避するものであることをが明らかとなった。将来的にはこれを応用すると組織や細胞を移植する際、事前にドナーから採取したMuse細胞を移植し、特定のHLAに対する寛容を誘導することで、移植した組織自体への寛容を誘導できる可能性がある。これは本来であれば生涯に渡って服用し続けなければならない免疫抑制剤を使用しないで済む、新たな臓器移植法の開発へのつながるものである。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 東北大学大学院医学系研究科 細胞組織学分野

    • URL

      http://www.stemcells.med.tohoku.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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