研究課題/領域番号 |
20K07231
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
山内 健太 順天堂大学, 大学院医学研究科, 助教 (00513079)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大脳皮質介在ニューロン / 三次元免疫組織化学 / 神経細胞形態 / PVニューロン / 組織透明化 / AAVベクター / 大脳皮質質介在ニューロン / 大脳皮質 / 抑制性神経細胞 / 細胞形態 |
研究開始時の研究の概要 |
大脳皮質の動作原理の理解には、多種多様な形態を示す皮質介在ニューロンの細胞形態の全貌解明が必要である。一方で各種精神疾患において皮質介在ニューロンの機能障害が指摘されており、細胞形態異常がこの機能障害を惹起している可能性がある。本研究では応募者らが独自に開発した三次元免疫組織化学法を用いて、皮質各領野における介在ニューロンの網羅的な形態再構築を行い、分子発現情報を付加した領野普遍的、特異的な皮質介在ニューロンの形態特徴を抽出する。また、精神疾患モデルでの皮質介在ニューロン形態再構築により疾患と関連した細胞形態異常を探る。
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研究成果の概要 |
本研究は、パルブアルブミン陽性大脳皮質介在ニューロン(PVニューロン)の大脳皮質の領野普遍的・特異的な形態特徴を明らかにし、疾患と関連したPVニューロン細胞形態異常を探索することを目的とした。PVニューロンは大脳皮質介在ニューロンの約40%を占め、各種精神疾患への関与が示唆されている。補助事業期間中において、①高速三次元免疫組織化学法を確立し、②透明化処理標本での電子顕微鏡観察技術の開発に成功を収め、③PVニューロンの細胞形態の完全可視化とその形態的特徴の解析を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は大脳皮質内の重要な神経細胞であるPVニューロンの形態特徴の解析を可能にする種々の実験手法の開発に成功したことである。PVニューロンの形態特徴の詳細な解明は大脳皮質の機能や神経回路の解析に大きく貢献する。また、PVニューロンの形態異常は精神疾患への関与が示唆されている。補助事業期間中に開発した実験手法により、PVニューロンの形態的特徴と疾患との関連について新たな知見が得られ、将来的には疾患の予防や治療法の開発につながることが期待できる。
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