研究課題/領域番号 |
20K07234
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
長野 護 近畿大学, 医学部, 准教授 (80155960)
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研究分担者 |
鯉沼 聡 近畿大学, 医学部, 講師 (10340770)
筋野 貢 近畿大学, 医学部, 助教 (30460843)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 視交叉上核 / 光同調 / 時差症候群 / 概日時計 / 短周期領域 / 長周期領域 / Syt17 遺伝子 / 脱同期 / BMAL1 / 概日リズム / 位相シフト / 同調 / 同調機構 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はマウスを用いて形態学的および分子生物学的な手法とスライス培養実験により解析を進め、視交叉上核の各領域内での細胞間や領域間における同期システム及び明暗環境の変化に対する光入力伝達機構を明らかにして、視交叉上核における同調機構とその光入力による制御機構を解明する。 これらの研究成果により、時差症候群の分子機構を明らかにするとともに時差症候群の早期に解消できる方策の確立を試みる。
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研究成果の概要 |
体内時計の中枢である視交叉上核の各領域内での細胞間や領域間における同期システムおよび明暗環境の変化に対する光入力伝達機構の解明を行った。その結果、視交叉上核において明暗環境の変化に対して、光反応領域と非光反応領域間の脱同期に加えて、非光反応領域においても領域間の脱同期を生じることが明らかとなった。 また、吻側部の長周期領域は尾側領域の概日リズムを同調させることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、時差症候群が生じるのかという疑問に対して、体内時計の中枢である視交叉上核における単に光反応領域と非光反応領域間の脱同調のみならず、非光反応領域内においても領域間の脱同調が生じることを明らかにしたもので、時差症候群の原因解明および解消法の早期開発に繋がるものと考える。また、時差症候群の早期解消にとどまらず、体内時計の明暗環境への適応システムの解明に繋がり、リズム障害治療に大いに役立つとともにシフトワーカーの生活習慣病の治療薬などの開発につながるものとして期待される。
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