研究課題/領域番号 |
20K07264
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
吉田 匡秀 自治医科大学, 医学部, 講師 (30533955)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ストレス / プロラクチン放出ペプチド / レジリエンス / うつ病 / 心的外傷後ストレス障害 / うつ / PTSD |
研究開始時の研究の概要 |
うつ病を含むストレスに起因する精神疾患は現代社会が解決すべき喫緊の課題である。しかし、既存の抗うつ薬では60%程度の患者においては薬効が認められないことと、再発率の高さが課題となっている。また、PTSDに対する効果的な治療法も開発されていない。そのため、これまでとは異なる概念を基にした基礎研究や創薬が必要である。本研究によりPrRP/PrRP受容体系のレジリエンス作用を明らかにできれば、うつ病やPTSDの発症と再発を防止するというストレスからの回復に焦点を当てた新しい切り口からの薬剤開発に繋がると考えられる。
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研究成果の概要 |
独自に開発したプロラクチン放出ペプチド受容体(Prlhr)-Venusマウスを用いてPrlhrの発現を高感度で検出し、全脳領域を検索して新奇Prlhr発現脳部位を同定した。Prlhr-Flippaseマウスを独自に開発し、DNA組換え活性と発現を確認した。レジリエンスを担うPrlhr発現細胞を特定する目的で、このFlippaseマウスを利用した2重DNA組換え酵素応答性蛍光蛋白質発現法を用いてストレス応答に重要な神経ペプチド産生細胞におけるPrlhrの発現を明らかにした。また、2重DNA組換え酵素を利用したPrlhr発現細胞の亜集団の神経回路の特定法、人為的活動調節法を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ストレス関連精神障害は現代社会が解決すべき喫緊の課題である。本研究は、ストレスを負荷された状態から、正常な状態に戻ろうとする復元力・回復力(レジリエンス)を亢進する神経回路とそれに関わる神経ペプチド/受容体系を明らかにすることを目指している。本研究の成果は、ストレス関連精神神経障害の予防法の確立に繋がる。
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