研究課題/領域番号 |
20K07270
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
山田 順子 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (30334965)
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研究分担者 |
小枝 周平 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (00455734)
冨山 誠彦 弘前大学, 医学研究科, 教授 (40311542)
佐藤 ちひろ 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (70757468)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ストレス / 母子分離 / 雌雄差 / 社会的孤立 / 不安 / 記憶機能低下 / 母子分離マウス / ネグレクト / 運動介入 / 社会的ストレス / GABA / 脳 / 発達障害 |
研究開始時の研究の概要 |
幼少期に生じたストレスは成長に伴いさまざまな疾患に罹患する確率が高く、成長後の脳機能や構造に重大な問題を引き起こすことが示唆されているが、その機序は未だ明らかではない。ストレス脆弱性の臨界期にGABAが興奮性に働き、細胞移動・シナプス形成・強化にかかわることに着目し、幼少期虐待モデル動物である母子分離マウスを用いて、ストレスによるGABA応答の変異に関し細胞、分子レベルでの解析を行い病態解明を行う。次に介入による脳機能への可塑的効果を解析し、ささらにはストレスを受けた子の次世代の養育行動への影響を解析することで、ストレスを受けたこどもへの根拠ある養育環境の改善のためのエビデンスを確立する。
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研究成果の概要 |
幼児期ネグレクトなどのストレスにより成長後不安障害、うつ、摂食障害など様々な疾患に罹患する確率が高い。本研究はネグレクトモデルとして母子分離マウスを用い母子分離により現れる成長後の不安増加、習慣性、うつ様行動の成因を探り介入による回復効果を解析すること、脳内における変化を解析することを目的として、行動、脳機能、ストレス評価を行い、さらに雌雄差解析も行ったところ、母子分離による影響は雄マウスに強く表れ、抑鬱、ストレスによる多動などがみられた。母子分離時間を長くした場合、雄では成長による体重増加の抑制がみられたが雌では変化はみられなかった。運動介入はうつ様行動の改善に効果があることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年児童虐待が社会問題化してきており年々増加傾向にある。幼少期のストレスは成長後様々な精神的、身体的問題を引き起こす。特に精神的虐待及びネグレクトは重度の鬱病を引き起こすと言われている。本研究ではネグレクトモデルとして母子分離マウスを用いた研究を行った。母子分離による影響は雄マウスに強く表れ、不安様行動、体重増加の抑制などが顕著にみられた。自由に運動できる環境におかれた母子分離群では不安様行動は見られなかったことから運動介入が何らかのストレス改善効果に関わっていることがわかった。このことから、母子分離により成長後も行動への影響が残存するが、運動など介入をすることにより改善する可能性が示唆された
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