研究課題/領域番号 |
20K07276
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
崎本 裕也 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (40634390)
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研究分担者 |
美津島 大 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70264603)
木田 裕之 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (70432739)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 海馬 / 文脈学習 / 抑制性シナプス / リン酸化 / hippocampus / 海馬CA1 / ラット / GABAA受容体 / GABAA受容体β3 |
研究開始時の研究の概要 |
本計画ではGABAA受容体が文脈学習の成立に必要であることを証明する。GABAA受容体β3サブユニットリン酸化阻害薬を用い、学習依存的な行動変容、シナプス可塑性、CA1スパイン形態など分子から行動レベルで学習・記憶とGABAA受容体の関係を解明する。これらの関係が明らかになれば、記憶形成の神経機序の新たなルールを加えることができるだろう。
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研究成果の概要 |
文脈学習は、CA1錐体細胞におけるAMPA受容体のシナプス移行だけでなく、GABAA受容体を介する抑制性シナプスも急速的に強化し、シナプス入力を多様化する。私は、GABAA受容体のβ3サブユニットのintracellular loopに存在する408と409番目のSerineが課題訓練後1分以内にリン酸化を阻害し 、GABAA受容体シナプス移行の阻止、学習との因果関係を証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私は、実際の学習でGABAA受容体β3 Ser408-409のリン酸化を捉え、そのTemporal dynamicsも明らかにした(Sakimotoら, 2019)。本計画では更にβ3 Ser408-409のリン酸化を阻止することで、はじめて学習直後のGABAA受容体リン酸化とシナプス移行が記憶・学習に必要であることを証明した。ヒト臨床研究においてアルツハイマー型認知症患者の死後脳でGABAA受容体、特にβ3の発現量が健常者よりも少ないことが知られており、記憶と海馬の関係を包括的に理解する上で、興奮性シナプス可塑性と同様、抑制性シナプス可塑性にも注目する必要がある。
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