研究課題/領域番号 |
20K07302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
岩本 隆宏 福岡大学, 医学部, 教授 (20300973)
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研究分担者 |
喜多 知 福岡大学, 医学部, 講師 (50797107)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | イオン輸送体 / 遠位尿細管 / Ca2+再吸収 / Ca2+シグナル / 遺伝子改変マウス / カルシウム / 副甲状腺ホルモン |
研究開始時の研究の概要 |
副甲状腺ホルモンは、腎臓のCa2+再吸収を亢進することが知られているが、その詳細な分子機序は未だ不明である。Na+/Ca2+交換輸送体は遠位尿細管の基底側膜に主に発現し、Ca2+再吸収に関与すると考えられている。本研究では、副甲状腺ホルモンがNa+/Ca2+交換輸送体の細胞膜発現制御を介して、腎臓のCa2+再吸収を亢進する機序について、in vitro & in vivo実験系により実証する。本研究の成果は、Ca2+代謝異常症の病態解明や新規治療法の開発に繋がることが期待される。
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研究成果の概要 |
1型Na+/Ca2+交換輸送体(NCX1)は遠位尿細管の基底側膜に主に発現し、Ca2+再吸収に関与すると考えられている。しかし、NCX1の基底側膜への局在機構およびホルモンや生理活性物質による輸送制御機構については明らかになっていない。本研究では、膜局在異常型のNCX1変異体を遺伝子導入したMDCK細胞およびそのノックインマウスや遺伝子導入マウスを作製して、基底側膜へのNCX1発現局在が各種受容体刺激により調節され、腎臓のCa2+再吸収が制御されることをin vitro & in vivo実験系(細胞レベル&動物レベル)により実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1型Na+/Ca2+交換輸送体(NCX1)は、細胞膜を介して3個のNa+と1個のCa2+を交換輸送する重要なCa2+トランスポーター(輸送担体)であり、Ca2+ホメオスタシス(恒常性)の維持やCa2+シグナルの形成に関わっている。本研究では、遠位尿細管基底側膜へのNCX1発現局在が各種受容体刺激により調節され、腎臓のCa2+再吸収が制御されることをin vitro & in vivo実験系により実証した。本研究の成果により、Ca2+代謝異常症(高Ca血症、低Ca血症)に関する病因・病態の解明が進むとともに、新規治療法の開発に繋がることが期待される。
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