研究課題/領域番号 |
20K07335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
勝岡 史城 東北大学, 未来型医療創成センター, 教授 (30447255)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 酸化ストレス / NRF2 / 小MAF / 転写制御 / Nrf2 / 小Maf / Maf / ストレス応答 |
研究開始時の研究の概要 |
小Maf群因子は、CNC群因子とヘテロ二量体を形成して、様々な生体防御遺伝子の発現を制御する。本研究では、MafF, MafG, MafKそれぞれを、CNC因子とリンカーペプチドで融合させた「テザードCNC-sMaf二量体」を作成し、特定のCNC-sMaf二量体の機能を評価し、細胞の恒常性維持・がん細胞の悪性化獲得能との関連を解明する。
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研究成果の概要 |
転写因子NRF2と小MAF群因子の二量体は、酸化ストレスに応答した生体防御遺伝子の発現を制御する。脊椎動物では、3種類の小MAF群因子が同定されているが、各因子の機能の違いは充分解析されていなかった。本研究では独自の系を用いて、NRF2-MAFG二量体の性状と同二量体とNRF2-MAFF二量体との機能的差異を解析した。結果、sMAF間で最も多様性に富むC末端領域は、NRF2との二量体による転写活性化には必須でないことが示された。また、NRF2-MAFF二量体は、NRF2-MAFG二量体と同様に各種生体防御遺伝子の転写活性化に寄与できるが、活性化能には違いがある可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特定の小MAF群因子が特定のがんで高発現していることが報告されているが、各小MAF因子の機能の違いは十分に解析されていなかった。今回、独自の解析系を用いて、MAFGとMAFFが基本的に共通した標的遺伝子転写活性化能を有していることが示された。この結果は、がん細胞を対象とした研究においても学術的に重要である。また、近年ヒトゲノムの解析が進み、同定されたバリアントの機能解釈の重要性が増す中で、小MAF群因子のC末端に関して得られた知見は、疾患ゲノム研究においても重要な知見となる。
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