研究課題/領域番号 |
20K07346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
上田 健 近畿大学, 医学部, 准教授 (60585149)
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研究分担者 |
金井 昭教 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任准教授 (60549567)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エピジェネティクス / 遺伝子発現制御 / 造血器腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒストン脱メチル化酵素がその酵素活性とは異なる機序を介して、白血病の病態を促進する可能性を見出した。本研究では、生化学的、細胞生物学的手法によりヒストン脱メチル化酵素による新たなエピゲノム制御機構の分子基盤を明らかにし、白血病治療標的としての可能性を探索する。
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研究成果の概要 |
ヒストン脱メチル化酵素KDM4Bは、エピゲノム制御因子として8;21染色体転座急性骨髄性白血病 [t(8;21)AML]の病態を促進させる。本研究において私達は、その機構には、酵素活性非依存的な機能が関与していることを見出した。ヒストン脱メチル化酵素活性以外に、新たに、KDM4Bのプロリンリッチ領域及び、メチル化ヒストン結合領域であるPHDドメイン、Tudorドメインの各々がt(8;21)AML細胞の増殖に必要であることを示した。また、KDM4Bはプロリンリッチ領域を介して、クロマチンリモデリング因子BRG1と相互作用することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では特定の染色体異常を伴う急性骨髄性白血病において、ヒストン脱メチル化酵素KDM4Bが、酵素活性非依存的な細胞増殖効果を担うのに必要なアミノ酸領域を明らかにした。治療標的としてKDM4Bの機能を阻害するために有用な知見が得られた。
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