研究課題/領域番号 |
20K07357
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
原田 武志 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30362768)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | CKAP4 / ミトコンドリア / 小胞体 / 脂質 / 肝臓 / 神経変性疾患 / ノックアウトマウス / 老化 |
研究開始時の研究の概要 |
CKAP4 (cytoskeleton-associated protein 4)は主に小胞体に局在し、小胞体の構造維持 に関わるが、その生体での機能は判然としていない。私は最近、CKAP4ノックアウト(KO)細胞では、ミトコンドリアの膜電位が低下するとともに、ATP産生が低下することを新たに見出した。CKAP4 KOマウスは生後一年半頃から軽度の運動失調と小脳プルキンエ細胞の部分的脱落を示した。本研究ではCKAP4の個体レベルでの機能を明らかにするため、CKAP4 KOマウスの加齢や神経変性疾患に伴う表現型、神経変性疾患におけるCKAP4によるミトコンドリア代謝制御の網羅的解析を行う。
|
研究成果の概要 |
CKAP4は主に小胞体に局在し、小胞体の構造維持に関わる分子量63KDaのII型1回膜貫通タンパク質として25年以上前に同定された。CKAP4の機能についてはこれまで主に培養細胞を用いた細胞レベルでの実験によって解析されてきた。しかし、CKAP4 KOマウスについての文献報告は私共以外にはまだなく、個体レベルでの機能解析はこれまで全く行われてこなかった。私共が独自に作製したCKAP4 KOマウスを用いることで、これまで培養細胞を用いた実験で明らかになってきたCKAP4の多彩な機能が個体における糖・脂質代謝調節に如何に関連するかを明らかにすることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CKAP4の多彩な機能が個体における糖・脂質代謝調節に如何に関連するかを明らかにすることにより、これまで明らかになっていない小胞体構造タンパク質と糖・脂質代謝調節との関連が明らかとなった。この研究から、糖尿病や脂質異常症・高血圧症・心血管疾患などの生活習慣病の病態解明につながることが期待され、医療という側面からも社会的意義も大きく、創造性の高い研究であったと考えている。
|