研究課題/領域番号 |
20K07375
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
吉野 正 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (70183704)
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研究分担者 |
磯田 哲也 (田端哲也) 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (40824602)
井川 卓朗 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (50803186)
田中 健大 岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (70549857)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 濾胞性リンパ腫 / 十二指腸型 / 路傍性リンパ腫 / double hit / GCB型 / リンパ腫 / 分子基盤 |
研究開始時の研究の概要 |
リンパ腫の罹患数は年間3万人を超えており、10万人あたり24.8人程度と推定されます。その頻度は米国のそれと同等で、罹患数は悪性腫瘍中第8位になりました。とりわけ濾胞性リンパ腫(FL)の患者数は増加著明で、40年間に25倍程度になり全リンパ腫の約2割を占めます。FLにはいくつか未解決の問題があります。われわれが樹立した十二指腸型のうち病勢進展例の分子基盤やdouble hitといわれる症例のなかでの緩徐進展例にどのような特徴があるかを明らかにします。
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研究成果の概要 |
われわれは、特異な分子異常を有する濾胞性リンパ腫の研究を行った。いわゆるdouble hitについて検討し、その成果を得たところであるが、研究を推進する途上で、十二指腸原発の濾胞性リンパ腫について、それを見出し、臨床病理学的研究を推進し、濾胞性リンパ腫でありながらMALTリンパ腫に近似するという特異な位置づけであることを見出した。この「十二指腸型」濾胞性リンパ腫は世界的に広く認められるものとなり、WHO分類でも独立した疾患単位であることが確立し、Bloodなどの国際的専門雑誌の著者にもなり、リンパ腫学における大きな成果を本邦から情報発信することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果は、「十二指腸型」濾胞性リンパ腫という疾患単位の確立に結実し、それは最新のリンパ腫分類の中でも独立したものとして認められた。このことは、世界最高水準にあるわが国の消化管内視鏡医にも広く知られており、消化器のWHO分類にも収載され、患者さんの早期発見と適切な治療法(経過観察法を含む)の選択がなされるようになったので、国民福祉の向上にも寄与している。
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