研究課題/領域番号 |
20K07377
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
前沢 千早 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 教授 (10326647)
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研究分担者 |
安平 進士 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 講師 (90311729)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 悪性黒色腫 / DUSP4 / DUSP6 / JUN / MAPK / BRAF-MAPK / BRAF / MITF |
研究開始時の研究の概要 |
悪性黒色腫の治療成績改善には、ドライバー経路に作用するBRAF/MEK阻害薬の効果延長が命題となっている。本研究では、悪性黒色腫のドライバー経路と補完関係にあり、合成致死をもたらすパートナー分子を特定し、シグナル伝達阻害薬の効果増強/耐性の克服法を開発する.DUSP4/JNK、ならびにMITF/BCL2 、②オートファジー阻害経路に関して研究し、悪性黒色腫治療のプラットフォームの作成に寄与する。
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研究成果の概要 |
本研究では、悪性黒色腫のドライバー経路と補完関係にあり、合成致死をもたらす可能性を持つパートナー分子を特定する事を目的として、USP4阻害によるJNK活性化ならびにMITF/BCL2 familyの発現抑制によるアポトーシス誘導経路、および生存促進性のautophagy阻害の経路について解析を行った。悪性黒色腫ではDUSP4への生存依存性が顕著であることが明らかとなった。DUSP4の破壊は、転写後のプロセスによるDUSP6の上昇を引き起こし、DUSP6を負に制御することでERK1/2活性を維持する役割を果たしていることが明らかとなった。DUSP4/6は悪性黒色腫の新規治療戦略分子と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、従前の他がん種の報告で見過ごされてきた、悪性黒色腫特異的な生存機構に着目した点で、独自性・独創性がある。本研究の成果は、未だ治療法の確立していない半数の進行悪性黒色腫患者の新規治療法の開発につながる視点を持った意義のある研究である。
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