研究課題/領域番号 |
20K07406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
竹内 保 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50226990)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ARID1A / T-cadherin / adiponectin / 大腸癌 / 乳癌 / Harakiri / NF-kB / ARID1a / メタボリック症候群 / クロマチン再構成機能異常 / クロマチン再構成因子複合体 |
研究開始時の研究の概要 |
メタボリック症候群、肥満状態における癌発生、進行とクロマチン再構成機能異常との関係は、個別に研究・報告されてきたため、両者の知見は橋渡しされてこなかった。 本研究は病理学的観点から、メタボリック症候群でARID1A発現不良が、乳癌、大腸癌進行にかかわるのかを明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
ARID1Aはクロマチン再構成因子複合体のDNA結合を受け持つ因子であり、大腸癌、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌などの悪性腫瘍で発現低下が腫瘍発生、進行につながるクロマチン再構成メカニズム不全につながることが報告されており、その発がんメカニズムを解明することが重要である。metabolic diseaseで発がん危険性が、高まる悪性腫瘍において、ARID1A遺伝子欠損、および、その機能不全が、もたらす分子メカニズムについて、分子病理学的、および臨床病理学的な検討を行った。その結果、ARID1A発現低下が、adiponectin-Tcadherin経路を障害しがん進行をもたらしていることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ARID1A発現低下がもたらす、がん進行に対して、adiponectin補充、とくに、そのhigh molecular weight分子の補充が、必要であることをみいだした。 本研究は、いわゆるメタボリック障害が関連する癌で、adiponectinの重要性をARID1A変異発がんの観点から明らかにした。
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