研究課題/領域番号 |
20K07407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
佐藤 康晴 岡山大学, 保健学域, 教授 (00579831)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 特発性多中心性Castleman病 / IPL / TAFRO / NOS / 分類 / iMCD / RNA-seq / Castleman disease / キャッスルマン病 / 新規バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
HHV8陰性・形質細胞型キャッスルマン病(以下PC-type iMCD)と膠原病に遺伝子レベルで境界線があるか否か、そしてその指標となる分子病理学的バイオマーカーを明らかにすることである。PC-type iMCDと病理診断されたにもかかわらず、後に関節リウマチやSLEの診断基準を満たす例を経験することもある。そこで本研究では、PC-type iMCDは均一な疾患単位になるか否かを、高感度ゲノミクス手法を用いて、分子学的および病理学的に検証し、その得られたデータを元に明確な診断指標になり得る新規分子病理学的バイオマーカーを見出し、病態解明に繋げたい。
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研究成果の概要 |
特発性多中心性キャッスルマン病(iMCD)は難病指定を受けた疾患で、臨床的にiMCD-NOSとiMCD-TAFROの2群に分類されていた。しかしiMCD-NOSは非常にヘテロな疾患であり再編する必要があることからiMCD-NOSの臨床病理学的に解析を行った。その結果、IPLといわれる日本人に多いタイプは臨床的および病理学的に均一な疾患群であり、またtocilizumabが奏功することを証明し論文化した。すなわちIPLは病態形成メカニズムも均一な疾患であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでiMCDは臨床的にiMCD-NOSとiMCD-TAFROの2群に分類されていた。しかし我々の研究において、IPLは病態形成メカニズムも均一な疾患であることが示され、この結果を踏まえ、2022年12月に開催された国際コンセンサス会議において、これまで2群に分類されていたiMCDにiMCD-IPLが新たに加わり、3群に分類されることとなった。すなわちこれまでiMCD-NOSに含まれていたIPLが世界に認められる疾患単位となった。
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