研究課題/領域番号 |
20K07416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
中村 直哉 東海大学, 医学部, 教授 (50227922)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | DLBCL / IGH / Gene expression / gene expression / FISH / Expression profiling / Recurrence / recurrence / mutation |
研究開始時の研究の概要 |
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(Diffuse large B-cell lymphoma, DLBCL)の少なくともおよそ1/3は再発し、その一部は難治になる。DLBCLで再発した症例について、その初発と再発、それぞれの腫瘍の遺伝子解析を行う。特にB細胞クローンの異同を明らかにし、初発と再発が同じクローンの場合はその遺伝子変化を調べる。再発が異なるクローンの場合はその遺伝子学的特徴を明らかにする。このことにより、再発DLBCLの治療戦略が変わる可能性がある。
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研究成果の概要 |
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の23例、初発時と再発時計46サンプルを用いてIGHを解析し、真のDLBCL再発が9例、真の再発ではない新規DLBCL発生11例、比較できなかったもの3例であった。さらに全サンプルの病理標本(FFPE)からRNAを抽出し、Gene expression profilingを行い、全サンプルの解析、初発と再発で同じB細胞クローンと同定できた9例の解析いずれもVolcano plots法を用い、それぞれに優位に高い遺伝子群があり、同じクローンが再発するときに特徴的な遺伝子発現パターンを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで明らかになっていなかった、再発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の疑問、初発B細胞クローンが再発するのか、初発とは異なる新たなB細胞クローンが腫瘍化するのか、また、同じクローンで再発する場合、どのようなメカニズムがあるか、に新たな知見を得、DLBCLの腫瘍発生メカニズムの解明がさらに進むものと期待できる。この結果は、再発DLBCLの治療、薬剤の選択、治療方針の決定に大きな影響を及ぼす可能性がある。さらに、DLBCL全体の予後改善をもたらす可能性があり、がん患者さんの予後の改善、QOLの向上を望むことができる。
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