研究課題/領域番号 |
20K07440
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
藤下 晃章 愛知県がんセンター(研究所), がん病態生理学分野, 主任研究員 (50511870)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大腸がん / 浸潤・転移 / マウスモデル / 転移 / トランスポゾン |
研究開始時の研究の概要 |
大腸がんによる死亡の多くは転移によることから予防・治療法の開発が待たれている。大腸がん自然転移マウスモデルにトランスポゾンを用いた生体レベルでの機能スクリーニングを実施し、大腸がん転移に関わる遺伝子を探索している。 本研究では、スクリーニングで同定した候補因子の大腸がん肝転移への関与やそのメカニズムを明らかにし、さらに臨床検体を用いて検証することにより、転移性大腸がんの新たな治療標的の同定を目指す。
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研究成果の概要 |
大腸がんによる死亡の大半は他臓器への転移によることから新機軸の予防・治療法の開発が待たれている。本研究では、大腸がんを自然発症し約20%の低頻度だが肝臓に自然転移する遺伝子改変マウスと、このマウスにPiggyBacトランスポゾンを導入した肝転移の頻度が約2倍に上昇するマウスモデルの開発に成功した。これらのマウスモデルの解析により転移に関与する遺伝子やシグナル伝達経路の同定することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は大腸がんの発症から浸潤・転移といった大腸がんの悪性化に必要な遺伝子を、大腸がんを自然発症し遠隔臓器へ転移するモデルを開発することで、生体レベルで明らかにした。さらに遺伝子変異外にも転移で活性化するシグナル経路について同定できたことから、本研究成果はこれまで困難とれてきた転移能を獲得した大腸がんに対して新たな治療方法の開発に寄与するものである。
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