研究課題/領域番号 |
20K07446
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
河本 新平 大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (40612081)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 皮膚細菌 / 細胞老化 / 線維芽細胞 / 皮膚腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
皮膚培養細胞を皮膚細菌の上清や菌体と培養することで皮膚細菌による細胞老化誘導機構を明らかにするとともに、菌体もしくは菌体培養上清に含まれる細胞老化誘導因子を同定する。次に、皮膚腫瘍モデルマウスを用いて皮膚腫瘍の病態における細胞老化および皮膚細菌の関与を検討し、さらに皮膚細菌由来の細胞老化誘導因子の病態への影響を明らかにする。最後に、この因子をもたない皮膚細菌欠損株を皮膚腫瘍モデルマウスに塗布することで、この因子が皮膚における細胞老化誘導や皮膚腫瘍の悪性化に関与しているのかを確認する。 以上により、皮膚細菌による細胞老化を介した皮膚腫瘍悪性化機構を明らかにする。
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研究成果の概要 |
これまで検出が困難であった老化細胞の新規検出方法を確立することで、皮膚腫瘍部位において皮膚線維芽細胞に細胞老化が誘導されていることを見出した。さらに、皮膚細菌が分泌する代謝産物を介して皮膚線維芽細胞に細胞老化が誘導され、表皮細胞の異常増殖につながることで、皮膚腫瘍の悪性化が促進されていることを明らかにした。以上により、皮膚細菌による細胞老化誘導を介した皮膚がん促進機構の一旦が解明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
老化や様々な疾患発症の原因となることが知られるものの、検出が困難であった老化細胞の新規検出法の確立により、老化細胞を対象とした研究のさらなる発展に貢献できる。さらに、生体内の細胞老化誘導に関わる因子として皮膚細菌の重要性が明らかとなった。細胞の誘導因子また、皮膚腫瘍の悪性化に関与することが明らかとなった皮膚細菌や老化細胞を標的とすることで、皮膚腫瘍の新規治療法の開発につながる。
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