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エーラス・ダンロス症候群患者iPS細胞を適用した骨・軟骨組織の再生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K07457
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関徳島文理大学

研究代表者

庄司 正樹  徳島文理大学, 薬学部, 講師 (00636821)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード脊椎手掌異形成型エーラス・ダンロス症候群 / 疾患特異的iPS細胞 / CRISPR/Cas9 / 一塩基修復細胞 / 分化誘導 / 間葉系間質細胞 / 骨芽細胞 / エーラス・ダンロス症候群 / ZIP13 / 亜鉛トランスポーター / 骨分化 / EDSSPD3 / 点変異修復iPS細胞 / 一塩基変異修復 / 疾患ヒトiPS細胞 / 骨・軟骨 / 組織再生
研究開始時の研究の概要

研究代表者は、脊椎手掌異形成型エーラス・ダンロス症候群(EDSSPD3)患者由来の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製し、骨芽・軟骨細胞が属する間葉系間質細胞(MSC)へと分化誘導させた。さらに、当該患者iPS細胞由来のMSCは、健常者由来と比べ、骨分化能が低いことを見出した。したがって、本研究では、当該患者iPS細胞由来のMSCから骨芽・軟骨細胞への分化と機能に関わるシグナル経路を解析する。さらに、当該患者iPS細胞由来のMSCを用いて、解析したシグナル経路を標的とする薬剤の探索研究を実施する。そして、見出された薬剤を中心に、EDSSPD3患者の骨・軟骨を再生させる治療戦略の構築を目指す。

研究成果の概要

本研究では、脊椎手掌異形成型エーラス・ダンロス症候群(EDSSPD3)患者由来から人工多能性幹細胞を誘導後、CRISPR/Cas9システムを適用して、患者が有するZIP13-G64D点変異を修復した。そして、骨芽・軟骨細胞が属する間葉系間質細胞(MSC)へと分化誘導させることに成功した。この細胞を用いた実験により、当該患者iPS細胞由来MSCは、健常者由来と比べ骨分化能が低下したが、ZIP13-G64D点変異を修復することで上昇した。この結果は、当該患者の「骨の脆弱性」という病態が、ZIP13-G64D点変異から起こるMSCの骨形成能低下に因ることを示唆している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、当該患者iPS細胞のZIP13-G64D点変異修復株由来MSCを用いて、点変異を起因としたMSCの骨形成能低下を示唆する結果を得た。これらは、EDSSPD3患者における骨・軟骨細胞の分化と機能にかかわるシグナル経路を解析でき、治療薬の新しい標的を発見できる。さらに、患者iPS細胞由来MSCを用いて実施される薬剤スクリーニングは、患者由来の細胞を用いる点で、直接的な治療薬の発見に繋がる。そして、EDSSPD3患者のZIP13-G64D点変異修復iPS細胞株は、当該患者の正常な骨・軟骨細胞を作製でき、患者本人に拒絶反応なく移植できることから、再生医療への発展性も秘めている。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2020

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] 骨格筋分化におけるZIP13の関与:脊椎手掌異形成型エーラス・ダンロス症候群患者のiPS細胞を用いた検討2023

    • 著者名/発表者名
      庄司正樹、大橋拓人、長瀬早咲、市橋健太、原貴史、吉開会美、福中彩子、藤谷与士夫、Heloisa G. dos Santos、深田俊幸、葛原隆
    • 学会等名
      第22回日本再生医療学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Characteristic analysis of skeletal muscle cells differentiated from Ehlers-Danlos syndrome, spondylodysplastic type 3 (EDSSPD3)-patient induced pluripotent stem cells.2020

    • 著者名/発表者名
      Masaki Shoji
    • 学会等名
      International Meeting at IMCR Joint Usage/Research Program for Endocrine & Metabolism “Role of Zinc metabolism in Health and Disease”
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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