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緑膿菌による腸管経由内因性血液感染機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K07500
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49050:細菌学関連
研究機関香川県立保健医療大学

研究代表者

末澤 千草  香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (90331868)

研究分担者 奥田 潤  香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (90334276)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード緑膿菌 / Caco-2細胞層透過活性 / 腸管経由内因性血液感染 / fruK遺伝子 / Caco-2細胞層 / ショウジョウバエ / 感染実験
研究開始時の研究の概要

緑膿菌の感染経路の一つに、腸管経由内因性血液感染がある。これを防ぐため、抗菌薬投与による腸管に定着した緑膿菌の除菌が行われてきたが、多剤耐性緑膿菌の誘発が懸念されることから、抗菌薬を用いない新しい防止策が求められている。緑膿菌の腸管経由内因性血液感染に関与する因子を特定することは、抗菌薬に代わる予防策につながる可能性がある。これまでに私たちは、ヒト結腸癌由来細胞(Caco-2細胞)層を用いて緑膿菌の透過活性評価を行い、Caco-2細胞層透過活性に関与する21個の遺伝子を同定した。本研究では、この結果を発展させ、緑膿菌による腸管経由内因性血液感染の予防につながる因子を探索する。

研究成果の概要

過去にわれわれが同定した緑膿菌のCaco-2細胞層透過活性に関与する遺伝子群のうちfruK遺伝子に着目し実験を行った。Caco-2細胞層透過活性評価試験において、野生株と比較してfruK遺伝子破壊株は透過活性が低下し、fruK遺伝子相補株では透過活性の回復がみられた。緑膿菌の既知の病原性である運動性試験においては、野生株とfruK遺伝子破壊株間で有意な差はみられなかったが、RNAシーケンス解析により野生株とfruK遺伝子破壊株の遺伝子発現に相違があることが明らかとなった。また、fruK遺伝子を介したCaco-2細胞層透過活性にfruK遺伝子が含まれるオペロンが関与している可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は、緑膿菌fruK遺伝子機能の不活性化は緑膿菌の腸管上皮細胞層透過を抑制し、緑膿菌によって引き起こされる腸管経由内因性血液感染を予防する可能性を示唆するものである。緑膿菌fruK遺伝子機能の不活性化に効果のある遺伝子やタンパク質などを発見することにより、緑膿菌による腸管経由内因性血液感染を予防する抗菌薬に代わる予防策につながる可能性がある。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 緑膿菌解糖経路関連遺伝子を介した腸管上皮細胞層透過機構の解析2023

    • 著者名/発表者名
      中川準也、佐々木のはら、西岡凌、末澤千草、奥田潤
    • 学会等名
      第76回日本細菌学会中国・四国支部総会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 解糖経路関連遺伝子に着目した緑膿菌の腸管上皮細胞層透過機構の解析2022

    • 著者名/発表者名
      佐々木のはら、尾島優志、七條唯人、中川準也、末澤千草、奥田潤
    • 学会等名
      第96回日本細菌学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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