研究課題/領域番号 |
20K07508
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
妹尾 充敏 国立感染症研究所, 細菌第二部, 室長 (20646624)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Clostridioides difficile / 糞便移植療法 / クロストリディオイデス・ディフィシル感染症 / CDI / 治療因子 |
研究開始時の研究の概要 |
Clostridioides difficile感染症(CDI)の治療法の1つである糞便移植療法は、効果は高いが、現状の施術方法では、危険性やリスクを伴っている。本研究では、糞便移植療法を安全性の高い方法へ改善するため、ドナーの糞便中から治療の鍵となる因子を精製・同定し、その作用機序を明らかにする。本研究の目標を達成することにより、糞便移植療法のデメリットである危険性やリスクを取り除いた新たなCDIの治療法に発展させることができる。
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研究成果の概要 |
世界各国で医療関連感染として問題となっているClostridioides difficile感染症の治療法の1つである糞便移植療法を安全性の高い方法へ改善するため、糞便中に存在するC. difficileの増殖を抑制する因子を同定することを目的とし、精製を試みたが、部分精製の段階で他の菌株とは異なる性質を示した菌株が認められたことや糞便検体の由来が異なるとそれまでの精製プロトコールを適用できないことが認められたなど、研究を進めることが極めて困難になる問題が頻発し、原因究明に時間を要したことから、思わしい進捗ではなかったが、少なくとも因子同定に向けて、問題点を整理することができたと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Clostridioides difficile感染症の治療法の1つである糞便移植療法は、効果は非常に高いが、現状の施術方法では、危険性やリスクを伴っていることから、本研究では、この治療法の安全性を高めるため、ドナーの糞便中から治療の鍵となる因子を同定することを目的とした。因子を同定することにより、糞便移植療法のデメリットである危険性やリスクを取り除いた新たな治療法に発展させようと試みたが、目的を達成することはできなかった。しかしながら、因子同定の問題点を整理し、今後の研究の地盤を固めることはできたと考えられる。
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