研究課題/領域番号 |
20K07510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 群馬大学 (2021-2023) 北海道大学 (2020) |
研究代表者 |
清水 健太 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (20466840)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ハンタウイルス / マウスモデル / 免疫病原性 / 腎症候性出血熱 / 免疫系 / 好中球 / 病態 / 免疫系細胞 / CD8陽性T細胞 / ヒト化マウス / 血管透過性 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者はこれまでに、腎症候性出血熱のマウスモデルを開発し、その病態発現にCD8陽性T細胞が関与することを明らかにした。本研究では、より詳細な病態発現メカニズムを明らかにするため、主要な免疫系細胞やCD8陽性T細胞のサブセットの動態を強毒・弱毒株感染マウスで比較解析し、特徴的な変化を示す細胞集団を同定し、病態発現における役割を明らかにする。また、出血性病変の発現に重要と考えられている血管透過性亢進の関与の有無を明らかにする。さらに、ヒトへの外挿可能性を評価するため、ヒト化マウスで同様の現象が起きるか検討する。
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研究実績の概要 |
腎症候性出血熱はウイルス性出血熱のひとつで、げっ歯類を自然宿主とするハンタウイルスがヒトに感染することによって起こる人獣共通感染症である。研究代表者は、腎症候性出血熱のマウスモデルを開発し、強毒株と弱毒株を用いて病態発現機構の解析を行ってきた。これまでに、強毒株感染マウスで血中の好中球が発症時を中心に増加することが明らかとなっている。この好中球の増多は病態発現に関与するのか?その情報を得るため、顕著な病変が出現する腎臓を材料として、好中球に関連する遺伝子の発現量を強毒株および弱毒株感染マウスの間で比較した。その結果、好中球の遊走に関わる複数の遺伝子の発現が強毒株感染マウスで増加していることが明らかとなった。特に、補体成分C5aの受容体の遺伝子であるC5ar1は弱毒株の3.5倍に増加していた。しかし、その一方で、好中球の活性化や脱顆粒、細胞傷害に関わる遺伝子については大きな差は認められなかった。これらのことから、好中球は腎臓に遊走するものの組織傷害には大きく関与していない可能性が考えられた。C5ar1はマクロファージの遊走にも関与する。そこで、マクロファージに関連する遺伝子の発現量を比較した結果、マクロファージの遊走や活性化、分化に関わる複数の遺伝子の発現増加が強毒株感染マウスで認められた。実際、病理組織を調べてみると、病変部にはリンパ球のほか単球の浸潤も認められた。これらのことから、CD8陽性T細胞に加えて、マクロファージも病態発現に関与している可能性が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
初年度以降、新型コロナウイルス感染症の流行の影響で、研究活動を縮小したことに加えて、2021年10月に北海道大学から群馬大学に異動し、研究再開のための準備や手続きに時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
実施予定であった内容を並行して実施し、遅れを取り戻すよう努める。
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