研究課題/領域番号 |
20K07533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
松岡 和弘 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター), その他部局等, 研究員(移行) (60617140)
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研究分担者 |
永江 峰幸 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (90735771)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | HIV-1 / ウイルス / Vif / APOBEC3 / ユビキチン化 / 構造 / APOBEC3H / HIV / 構造解析 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒト免疫不全ウイルス1型(以下:HIV-1)がコードするタンパク質であるVifは、ヒトの宿主防御因子APOBEC3(以下:A3)に結合し、A3の抗HIV-1作用を無効化する。これまで両者の結合に関与するアミノ酸および結合領域の構造学的な特徴をA3の単体構造から明らかにしてきた。一方で、その詳細を解明するために必要となる複合体構造は未決定である。本研究では、Vif-A3複合体の立体構造を決定し、原子・分子レベルでVif-A3複合体の結合様式を解明することを目的とする。本研究により、Vif-A3複合体の複合体形成機構の更なる理解と、新たなHIV感染治療戦略の創製につながる学術的基盤の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
ヒト免疫不全ウイルス1型(以下:HIV-1)がコードするタンパク質であるVifは、ヒトの宿主防御因子APOBEC3H(以下:A3H)に結合し、A3Hの抗HIV-1作用を無効化する。本研究では、Vif-A3H複合体の立体構造を決定し、原子・分子レベルでVif-A3H複合体の複合体形成機構およびVif依存的なA3Hのユビキチン化機構を明らかにすることを目的とした。本研究によって、以下の研究成果を得ることができた。 1)クライオ電子顕微鏡法によってVif-A3H複合体の粒子像が得られる初期条件を見出すことができた。 2)Vif依存的なA3Hのユビキチン化部位の決定に向けた解析法の構築に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、クライオ電子顕微鏡法によるVif-A3H複合体の構造解析に関して大きな進展があり、今後、さらに解析を進めることで高分解能のVif-A3H複合体の構造学的な特徴が得られることが期待できる。そのため、本研究課題は、Vif-A3H複合体の複合体形成機構の更なる理解およびVifとA3との結合阻害によって、ヒトが本来有するA3の抗HIV活性の回復を目指す新たなHIV感染の治療戦略の創製にも波及する重要な知見に繋がることが考えられる。
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