研究課題/領域番号 |
20K07536
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
竹内 健司 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (40236419)
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研究分担者 |
千原 一泰 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (00314948)
定 清直 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (10273765)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 二重鎖RNA / ウイルス感染 / 抗ウイルス応答 |
研究開始時の研究の概要 |
私たち人間は日々の生活の中で様々なウイルスに感染するが、多くの場合、発症しても大事には至らず回復する。これは、私たちの体にウイルスを検知しこれを排除する仕組みが備わっているからである。ウイルス感染を疑わせる第一級の証拠は二重鎖RNAという高分子の存在である。細胞がこれを検出すると様々な抗ウイルス応答の起こることがわかっている。しかし、これらの応答に続いて起こると考えられる二重鎖RNAの処理・無効化の仕組みはわかっていない。この仕組みは細胞が緊急の抗ウイルス状態から通常の状態へと回復する過程で重要な位置を占めるのではないかと考えられる。そこで、本研究ではこの仕組みの解明を目指して実験を進める。
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研究実績の概要 |
我々の体には侵入した病原ウイルスを検知しこれを排除する仕組みが備わっている。ウイルス感染を疑わせる第一級の証拠は二重鎖RNAである。これが体内で検出されると様々な抗ウイルス応答が起こることが判っている。ただし、個体にとって抗ウイルス応答が起こっている状態は、発熱や倦怠感などのつらい症状を伴うものであり、いわば非常事態である。個体がウイルス排除に成功すれば、速やかに抗ウイルス応答を終息させ、通常の状態へと戻す必要がある。しかし、抗ウイルス応答を終息させることに繋がると思われる二重鎖RNAの処理の仕組みはわかっていない。 本研究の目的は、細胞が二重鎖RNAストレスから回復する過程で細胞内二重鎖RNAがどのように処理されるのかを明らかにすることである。この目的を達成するため、研究計画を2つに分けて実験を進めた。 計画1では、先ず生細胞内の二重鎖RNAを定量する培養細胞系を確立し、この実験システムを用いて遺伝子ノックアウトライブラリを作成、この中から二重鎖RNAの消長に影響する遺伝子を同定する予定であった。しかし、第一段階である生細胞内の二重鎖RNA定量システムを確立することができなかった。 そこで、計画2として、既知の二重鎖RNA切断・修飾酵素遺伝子に対してCRISPR/Cas9法で遺伝子ノックアウト(KO)を行い、細胞内二重鎖RNAの消長に影響するかどうかを検討した。また、最終年度にはもう一つの培養細胞株に対しても遺伝子KOまたは短鎖干渉RNA処理による遺伝子ノックダウン(KD)を行った。合計6遺伝子についてKO/KDの効果を検討したが、いずれも細胞内二重鎖RNAの消長に影響はなかった。ヒトの二重鎖RNA切断酵素はDICER1とDROSHAの2つしか知られていないが、どちらも無関係であったことは意外であった。これらの結果を踏まえ、今後もこの問題の解明に努めたい。
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