研究課題/領域番号 |
20K07540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 (2022) 九州大学 (2020) |
研究代表者 |
坂田 大治 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (70456870)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ミクログリア / MIA / アルツハイマーモデル / 妊娠免疫 / 神経免疫 / DOCK2 / 自閉症 / 炎症反応 / 神経免疫反応 / アルツハイマー |
研究開始時の研究の概要 |
DOCK2は免疫細胞特異的に発現する細胞骨格制御分子であり、様々な免疫細胞の遊走や活性化の制御に中心的な役割を果たすことが示されている。ミクログリアは脳内免疫細胞の一種であり、脳の発達初期段階では正常な神経回路の構築に寄与する一方で、ライフステージ後期では加齢に伴い脳内に蓄積した異常タンパク質や死細胞の除去を行うことで恒常性の維持に関与する。DOCK2はミクログリアにも発現が認められるが、その役割については明らかではない。本研究では、主にDOCK2分子に着目し、ライフステージ早期と後期の各ステージごとに多彩な役割を果たすミクログリアの生理機能について、その分子基盤を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は免疫細胞特異的な細胞骨格制御分子であるDOCK2に着目し、脳内ミクログリアの生理機能の分子基盤を明らかにすることであり、各ライフステージの段階に応じて異なる役割を演じるミクログリアを解析するため、ライフステージ早期とライフステージ後期に分け、それぞれMIAによる自閉症モデル(妊娠中に感染などで母体の免疫系が活性化すると、産仔では脳の発達異常が起こり自閉症様の表現型を示すことが知られる)とアルツハイマー病モデルを用いた研究を行なったが、新型コロナ感染症の流行に伴う研究の中断など不測の事態も起こり、研究実施期間内に当初予定していたような成果は得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミクログリアは脳内免疫細胞の一種とされるがその生理的もしくは病態生理的な役割は十分に解明されていない。ミクログリアは脳内でダイナミックな動きをすることで、脳内異物の除去などを行い、脳内の恒常性維持に重要な役割を果たすと考えられている。ミクログリアのダイナミックな動きを制御する分子の一つがDOCK2だと考えられるが、その役割は明らかでない。自閉症やアルツハイマー病は、いずれも脳に異常をきたす病気であるが、このような病気にもミクログリアが関与すると考えられ、このような疾患でのミクログリアの役割が明らかとなれば、学術的にも社会的にも大きな意義があると考えられる。
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