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IL-22を標的とした高齢者喘息に対する治療技術の創出

研究課題

研究課題/領域番号 20K07544
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

中平 雅清  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60454758)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードIL-18 / IL-22 / Th1細胞 / 気道炎症 / 高齢者喘息 / inflammaging / Th17細胞 / 加齢 / Th1型気道炎症 / super Th1細胞 / 好中球性気道炎症
研究開始時の研究の概要

難治性高齢者喘息は好中球性炎症の特徴を示すことが多いことからTh17応答の存在が示唆されているが、その発症機構は不明である。申請者は、加齢によるIL-18分泌の増大とそれに伴うsuper Th1細胞誘導の亢進によって惹起されるTh1型好中球性気道炎症も高齢者喘息の1つの型であると考えた。また、super Th1細胞から産生される炎症惹起因子 IFN-γ/IL-13 と肺組織保護因子IL-22のバランスによってTh1型気道炎症の重症度が決定されることを見いだした。そこで、本研究ではTh1型気道炎症の病態形成におけるIL-22の役割を明らかにすることで、IL-22の高齢者喘息への治療応用をめざす。

研究成果の概要

抗原+IL-18で刺激されたTh1細胞 (super Th1細胞) は、IFN-γとIL-13を産生することでTh1型気道炎症を惹起する。本研究で、同細胞はIL-22も産生すること、IL-22はTh1型気道炎症に伴う肺組織の破壊に対して保護作用を発揮することが明らかになった。すなわち、Th1型気道炎症の病態がこれらのサイトカインのバランスで制御されると考えられた。
また本研究で、加齢に伴い血中IL-18値が上昇し、高齢マウスでは高値を示すIL-18の作用でTh1型気道炎症が誘導されることも明らかになった。このことから、加齢に伴うIL-18産生の増大が高齢者喘息の要因の1つとなりうると考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

高齢者喘息ではTh17応答が関与する好中球性炎症が多く見られるが、重症化しやすい好酸球+好中球性の混合顆粒球増加型も存在する。本研究で、マウスでは加齢に伴いsuper Th1細胞誘導因子IL-18の産生が増大すること、高齢マウスのIL-18は好酸球+好中球浸潤を特徴とするTh1型気道炎症を惹起可能であることが示された。この結果は、混合顆粒球増加型高齢者喘息の中にsuper Th1細胞によるものが含まれ、故にIL-18が高齢者喘息の治療標的となりうる可能性を示唆する。また、Th1型気道炎症でのIL-22の肺組織保護作用も明らかになったことから、IL-22が治療手段となりうる可能性も示唆された。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Aging process augments Th17-type airway inflammation by IL-18.2022

    • 著者名/発表者名
      Masakiyo Nakahira, Etsushi Kuroda
    • 学会等名
      第51回 日本免疫学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] The protective role of “super Th1 cells”-derived IL-22 in Th1-type lung inflammation2021

    • 著者名/発表者名
      Masakiyo Nakahira, Etsushi Kuroda
    • 学会等名
      第50回 日本免疫学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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