研究課題/領域番号 |
20K07546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
奥山 祐子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (50624475)
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研究分担者 |
河部 剛史 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (50834652)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自然リンパ球 / ILC2 / 補助刺激 / GITR / アレルギー / 2型自然リンパ球 / 補助刺激分子 / アレルギー疾患 / TNF受容体型T細胞補助刺激分子 / ILC / アレルギ性疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は補助刺激シグナルによるILC同士およびILC-T細胞間相互作用を介したアレルギー性炎症疾患の発症機序を明らかにすることを目的とする。マウスアレルギー性肺炎症モデルを用い細胞間相互作用を解明する。さらに、ヒトILCを用いた解析により、GITR-L/GITR補助刺激の治療・診断の標的としての有用性を検証し、アレルギー性炎症疾患の新規治療標法・診断法開発への応用を目指す。
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研究成果の概要 |
我々はこれまでTNF受容体型のT細胞補助刺激分子の一つであるGITRが肺組織2型自然リンパ球(ILC2)の増殖と活性化を促進し、アレルギー性肺炎症疾患の発症に寄与することを明らかにした。本研究の結果、炎症時ILC2自身にGITRリガンド(GITRL)の発現が誘導されることを見出した。GITR-L欠損マウスではILC2依存的な肺炎症病態が減弱した。また、ヒト末梢血由来ILC2において各補助刺激シグナルの発現変化と機能が確認された。以上より、ILC2細胞上の補助刺激シグナルはILC2同士の相互作用による制御、およびT細胞の機能制御にも関与すると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで補助刺激分子はT細胞に発現し、抗原依存的なT細胞の活性化を制御することが知られているが、抗原受容体を持たない自然リンパ球に発現する補助刺激分子はT細胞とは異なる新規の機能を有する。この機能の詳細を解析した点で本研究は学術的な意義が高い。またILC2はアレルギー疾患の発症に関与することから、GITR-GITRLシグナルを介したILC2の機能制御を明らかにすることで、これらを標的としたアレルギー疾患の新規治療法開発に繋がることから、社会的意義が大きい研究成果である。
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