研究課題/領域番号 |
20K07565
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
上野 将也 金沢大学, がん進展制御研究所, 助教 (20334766)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | がん / 代謝 / 薬剤耐性 / ニコチンアミド代謝 / 白血病 / ニコチンアミド / ビタミン代謝 / ビタミン |
研究開始時の研究の概要 |
がんは旺盛な増殖能を発揮するが、様々なストレスに抗して生き残る機能も兼ね備えている。このストレス応答には、様々な代謝調節機構が関与しており、がんの根治には、がん特有の代謝調節機構の解明が重要である。研究代表者らはニコチンアミド代謝酵素が、がん細胞の増殖や抗がん剤耐性に関与していることを見出した。本研究では(1)正常およびがん細胞でのニコチンアミド代謝経路の機能解析、(2)がんの増殖および治療抵抗性におけるNNMTの機能解析、(3)ニコチンアミド経路を指標としたニッチ細胞の特定を実施し、がん特異的なニコチンアミド代謝や、がんの増殖・治療抵抗性におけるニコチンアミド代謝酵素の機能を明らかにする。
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研究成果の概要 |
がんは、栄養素をエネルギーに変え旺盛な増殖能を発揮する一方で、ストレスに抗して生き残る機能も兼ね備えている。抗がん剤などのストレス応答には、様々な代謝調節機構が関与しており、がんを根治する治療薬の開発には、がん特有の代謝調節機構を解明する必要がある。本研究では、がんの生存や治療抵抗性におけるニコチンアミド代謝経路の機能を理解することで、がん特有の代謝調節機構の解明を目指した。本研究の遂行により、ニコチンアミド代謝経路から、治療抵抗性を誘導する代謝物や、逆に、抑制する代謝物を同定した。がんは、これらの代謝物のバランスを制御し、治療抵抗性を獲得していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんの根治を目指した治療法の開発には、がん細胞の特性を知り、その制御を司る重要な分子を特定することが必要である。研究代表者らは、がん細胞の代謝調節に着目し研究を進め、ニコチンアミド代謝経路およびその代謝物が抗がん剤耐性に重要であることを明らかにした。これらの知見は、代謝経路の阻害剤と抗がん剤を組み合わせた新たな治療法の確立に貢献することが期待される。
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