研究課題/領域番号 |
20K07591
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
鎌田 真司 神戸大学, バイオシグナル総合研究センター, 教授 (20243214)
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研究分担者 |
岩崎 哲史 神戸大学, バイオシグナル総合研究センター, 助教 (40379483)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 細胞老化 / LY6D / GPIアンカー / 空胞形成 / マクロピノサイトーシス / LUドメイン / Integrin β1 / GPIアンカータンパク質 / がん治療 / 抗がん剤 / 細胞膜タンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは、老化細胞特異的に発現上昇する遺伝子としてLY6Dを同定した。LY6Dの高発現により老化細胞に特徴的な空胞が形成されることを見出したが、その生理的意義に関しては全く不明であった。LY6DはGPIアンカー型の細胞膜タンパク質であり、マクロピノサイトーシスにより細胞外液の取り込みに関与し、老化細胞の生存に寄与する可能性が示唆された。本研究では、老化細胞におけるLY6Dの生理的役割と空胞形成を制御する分子機構を解明することによって、LY6Dががん治療によって生じる老化細胞を特異的に除去する分子標的薬開発のためのターゲット分子となる可能性を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究は、申請者らが同定した老化細胞特異的に発現上昇する遺伝子であるLY6Dについて、その生理機能を明らかにするとともに、LY6Dを標的とした新規抗がん剤開発に向けた分子基盤を確立することを目的とて解析を行なった。LY6DはGPIアンカー型の細胞膜タンパク質であり、高発現によって老化細胞に特徴的な巨大な空胞を形成することを見出し、さらに、LY6Dによって誘導される空胞は、細胞外液の取り込みに関与し老化細胞の生存に寄与することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LY6Dは老化細胞特異的に高発現する細胞膜タンパク質であり、細胞外液の取り込みに関与し老化細胞の生存に寄与することから、分子標的薬開発のターゲット分子として極めて有用であると考えられる。今後、LY6Dを標的として、抗がん剤や放射線治療によって誘導された老化細胞を除去するための抗体医薬品や低分子化合物の開発が進むことを期待したい。
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