研究課題/領域番号 |
20K07620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
齊藤 康弘 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (30613004)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 乳がん / アミノ酸トランスポーター / 薬剤耐性 / 細胞極性タンパク質 / ホルモン受容体陽性乳がん / 薬剤耐性乳がん / ER陽性乳がん / 薬剤耐性乳がん細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
乳がんの70%以上はホルモン受容体であるエストロジェン受容体(ER)陽性を呈す。ER陽性乳がん細胞において細胞極性タンパク質LLGL2はアミノ酸トランスポーターSLC7A5の細胞内局在を制御し、細胞増殖を亢進させる。さらに、LLGL2-SLC7A5経路はER阻害剤タモキシフェンに対する耐性獲得においても重要であることが示唆された。この結果から、ER陽性乳がん細胞ではSLC7A5を介して取り込まれるアミノ酸がタモキシフェン耐性の誘導していることが示唆されるが、その詳細な分子機序は不明である。本研究ではER陽性乳がん細胞におけるSLC7A5を介した薬剤耐性誘導の分子機序を解明することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では乳がんの大部分を占めるエストロジェン受容体陽性乳がんにおけるタモキシフェン耐性獲得の分子機序の解析を行った。これまでに、ER陽性乳がん細胞に特異的に機能亢進が認められるアミノ酸トランスポーターSLC7A5に着目した解析を行ってきており、SLC7A5の機能亢進がタモキシフェン耐性獲得に関連していることから、SLC7A5が取り込むアミノ酸に着目した解析を行った。本研究によりタモキシフェン耐性獲得に関与するアミノ酸の同定に成功し、現在ではその分子機構を詳細に解析しているところである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果とその後の進展により、乳がんの大部分を占めるエストロジェン受容体陽性乳がん治療法に認められるホルモン療法耐性乳がんの新たな治療法開発に貢献することができると考えられることから社会的意義があるといえる。また、アミノ酸に認められる新たな生物学的役割を明らかにすることは学術的にも重要であるといえる。
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