研究課題/領域番号 |
20K07628
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
|
研究機関 | 星薬科大学 (2022) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2020-2021) |
研究代表者 |
服部 奈緒子 星薬科大学, 先端生命科学研究所, 特任准教授 (30611090)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | エピジェネティクス / DNAメチル化 / 環境要因 / がん / エピゲノム / 発がん |
研究開始時の研究の概要 |
環境要因への曝露は、発がんの関連要因もしくは原因であるが、その分子機構は不明な点が多い。また、がん予防の観点から、これらの要因の同定は喫緊の課題である。申請者は、慢性炎症などの環境要因がエピゲノム異常を誘発すること、慢性炎症を除去することが発がんを抑制することを示してきた。本研究では、マウスES細胞と遺伝子改変マウスを用いて、環境要因への曝露に対するエピゲノム異常を可視化するシステムを構築、分子機構の解明、大腸発がんの予防法開発に応用することを目的とする。将来的には、新規のエピゲノム異常誘発要因の同定にも繋がる。
|
研究成果の概要 |
本研究では、環境要因曝露に対するエピゲノム異常を可視化するシステムを構築することを目的とした。まず、mCherry上流にテトラサイクリン応答エレメントとEF1α、下流にT2A/Puro耐性遺伝子を組み込んだベクターを作製した。また、内在性のプロモーター下流にCRISPR-Cas9システムを用いて遺伝子を導入するシステムの構築も試みた。さらに、検出系の有効性確認のためのCRISPR-dCas9-Dnmt3aシステムによるゲノム領域特異的なメチル化の系も作製した。炎症曝露によってメチル化されやすい内在性プロモーターをdextran sulfate投与マウスの大腸上皮細胞を用いて同定した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境要因への曝露は発がんの関連要因もしくは原因であるが、その分子機構は不明な点が多い。本システムによって、エピゲノム異常からの発がんの分子機構が解明されるだけでなく、エピゲノム異常誘発の抑制・解除によるがん予防の効果をモニターすることが可能となる。将来的には、新たながん予防法の開発や新規のエピゲノム異常誘発要因の同定に繋がる。
|