研究課題/領域番号 |
20K07633
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
川井田 博充 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (00345711)
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研究分担者 |
板倉 淳 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任准教授 (10252032)
市川 大輔 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (20347446)
杉本 昌弘 東京医科大学, 医学部, 教授 (30458963)
河野 寛 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任准教授 (40322127)
細村 直弘 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (60402070)
雨宮 秀武 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (70377547)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | メタボローム / 糖尿病 / スクリーニング / 膵癌 / 膵臓癌 / 唾液 / 新規糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
膵癌は初期に自覚症状がなく大部分が進行時に発見されるため、生存率が他の癌に比べ極めて低い。このため簡単で侵襲の少ないスクリーニング方法の確立が急務である。これまでの唾液の代謝物の解析で、膵癌の早期でも変化する代謝産物を見出してきた。本研究では、これらの基礎研究に基づく臨床研究を行うと同時に、より高精度の検出方法を開発する。臨床的観点では、近年欧米で糖尿病患者の一部が膵癌ハイリスクグループであるとする疫学調査、研究が行われ報告されていることから、日本人に多い糖尿病患者を対象に膵癌スクリーニングシステムの構築を図る。
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研究実績の概要 |
今年度は、データの精度を向上のため、昨年開発した数理モデル、すなわちサポート・ベクター・マシーンと定量的決定木Adtree (Alternative decision tree)の組み合わせにより、相関に関係なく幅広い変数を同時に考慮して、高精度に識別する数理モデルを用いて多施設の複数データを分割し、シミュレートした評価試験を行い、またデータ解析上での評価試験も多数行った。具体的には最初に同一検体を何度も測定し、測定装置におけるデータのバラつきを確認し、これらを仮想的にノイズとしてデータ付加し、それでも精度が劣化しにくいモデルを開発した。クロスバリデーション試験やブートストラップ検定も実施し、ノイズに強いロバストなモデルを構築した。 大規模検診センターにおける実臨床応用に向けて、本研究用検体採取キッット(Salivachecker)の導入を行い、倫理上の問題、運用上(採取・保管・輸送・解 析・精度・結果のフィードバック・患者のフォローアップ)に問題ない事を確認された。COVID-19の影響で、大規模スクリーニングの開始には至らなかったため、次年度には膵癌のハイリスクグループである糖尿病患者を中心に大規模スクリーニングを開始すべく準備を進めるている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の影響で、連携検診センターでの検診業務の大幅な縮小、本スクリーニングシステム運用の制限があったため。また本学内の人事異動等により、スタッフの刷新が必要であったため。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は検体採取キット(Saliverchecher)の導入と運用の安全が確認できたため、次年度では膵癌のハイリスクグループである糖尿病患者を対象にスクリーニング検査参加を積極的にリクルートし、中規模スクリーニングでの有用性を検証し、大規模スクリーニングに向けたエビデンスとする。
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