研究課題/領域番号 |
20K07657
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中本 裕士 京都大学, 医学研究科, 教授 (20360844)
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研究分担者 |
志水 陽一 京都大学, 医学研究科, 講師 (90634212)
河井 可奈江 (三宅可奈江) 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (60812641)
片岡 正子 京都大学, 医学研究科, 講師 (10611577)
石守 崇好 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 保健・健康研究部, 研究主幹 (70742211)
松本 純明 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (80760769)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 核医学 / 乳がん / 89Zr / HER2 / PET / トラスツズマブ / PET/MR / 乳房専用PET / ハーセプチン / 乳癌 / ジルコニウム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、乳癌の原発巣・転移巣におけるハーセプチン受容体の発現状態を非侵襲的に評価できる画像診断をめざす。ハーセプチン受容体を有する乳癌では分子標的薬ハーセプチンが治療に用いられるが、治療効果は必ずしも一律ではない。ハーセプチンの投与前に非侵襲的に効果予測できれば、無効群における有害事象の低減、医療費抑制につながる。画像化に際しては半減期が比較的長いポジトロン核種Zr-89で標識したトラスツズマブを投与し、また撮像装置として一体型PET/MR装置や乳房専用PET装置を用いることで、従来の画像診断法では得られない情報の獲得が期待される。
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研究成果の概要 |
HER2受容体を有する乳がんでは、抗HER2抗体(トラスツズマブ)が治療に用いられるが、治療効果は必ずしも一律ではないため、トラスツズマブの投与前に非侵襲的に効果予測が求められている。本研究では、撮像装置として一体型PET/MRI装置や乳房専用PET装置を、PET診断剤として89Zr-トラスツズマブを用い、乳がんの原発巣・転移巣におけるHER2受容体の発現状態を非侵襲的に評価できる画像診断法の確立を目指した。本研究期間内に、院内サイクロトロンシステムを用いて臨床利用に十分な放射能量および純度の89Zr-トラスツズマブの製造に成功し、PET/CT、PET/MRI装置での撮像条件の最適化を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、臨床利用可能な89Zr-トラスツズマブの製造法を確立するとともに、PET/CTのみならず、PET/MRIにおける撮像法の最適化を行った。本知見を基に今後89Zr-トラスツズマブのPET/CT、PET/MRIおよび乳房専用PET装置での臨床PET試験を実施し、乳がんの原発 巣・転移巣におけるHER2受容体の発現状態を非侵襲的に評価できる画像診断法を確立できれば、トラスツズマブの投与前に非侵襲的に効果予測が可能となり、無効群における有害事象の低減、医療費抑制につながることが期待される。
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