研究課題/領域番号 |
20K07660
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
藤井 伸治 岡山大学, 大学病院, 講師 (60362977)
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研究分担者 |
遠西 大輔 岡山大学, 大学病院, 研究教授 (20825096)
中塚 幹也 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (40273990)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 妊孕性温存 / 卵巣組織凍結 / 微小残存病変 / 急性白血病 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、診断時骨髄検査組織標本、および凍結卵巣組織標本を用いて、次世代シーケン ス解析(全ゲノム解析、全エクソン解析、標的シーケンスなど)やマイクロアレイ解析(SNPアレイなど)を行う。対象とする遺伝子異常は、遺伝子変異のみならず、挿入、欠失、コピー数変化、構造異常などを含む。遺伝子異常が疑われた場合には、FISH法やPCR/サンガーシーケンス法などにより異常の確認を行う。正常組織として口腔粘膜の擦過により口腔内組織を新たに採取する。組織よりDNAを採取し、体細胞遺伝子変異を同定する上での比較対象として利用する。
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研究成果の概要 |
岡山大学病院で卵巣組織凍結を受けた原疾患が急性白血病の女性患者5症例のうち、死亡例、追跡不可能例を除く2症例を対象とした。対象患者の凍結卵巣検体及び口腔粘膜検体からそれぞれDNAを抽出し、全エクソンシークエンスとターゲットシークエンスを実施した。 診断時の腫瘍サンプルの入手が困難であり、腫瘍との直接比較は実施できなかったが、今回解析した2症例において、急性骨髄性白血病、および急性リンパ性白血病関連の遺伝子変異は同定されず、明らかな卵巣内への白血病クローン細胞の混入は否定的な結果であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
造血器疾患女性患者において、卵巣組織凍結は重要な妊孕性温存の選択肢であるが、急性白血病では卵巣内の微小残存病変(MRD)による再発リスクの問題が解決されていない。そのため、未だ実臨床での卵巣組織移植は禁忌であり、卵巣組織凍結は「将来的な技術の発展にも期待し一部の施設で研究的に実施されている」状況である。 一方、卵巣組織凍結を実施した患者が長期生存し、挙児を希望するケースが徐々に増え始めている。挙児には年齢的なタイミングも重要であるため、現在の技術において可能範囲で、最大限精度の高い方法でMRDを評価することは、卵巣移植で挙児を試みることを検討する上で有用な情報となり得ると考えられる。
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