研究課題/領域番号 |
20K07675
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
松田 宙 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 消化器外科副部長 (00379207)
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研究分担者 |
植村 守 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10528483)
平木 将之 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (80621036)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大腸癌 / MUC1 / 治療抵抗性 / 腫瘍内不均一性 / MUC1-C / 薬剤耐性大腸癌細胞株 / 抗EGFR抗体耐性大腸癌 / adaptive therapy / 転移性大腸癌 / 抗EGFR抗体治療耐性 |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤耐性化の治療法としてAdaptive therapyが提唱されている。臨床へのAdaptive therapyの導入には、耐性化腫瘍内不均一性の解明と活性化した耐性クローンを効率的に抑制する手段が必要である。 本研究では、抗EGFR抗体耐性腫瘍における多領域分割シーケンスとMUC1発現解析により腫瘍内不均一性と耐性クローンの進化を明らかにし、さらにMUC1-Cによる耐性クローンの制御が可能かの検証とその機序を明らかにすることで、MUC1-Cを軸としたAdaptive therapyを目指す。
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研究成果の概要 |
抗EGFR抗体治療耐性後の大腸癌転移性腫瘍に対し、腫瘍内不均一性と、薬剤耐性クローンにおけるMUC1の関連性を検証することを目的として研究を計画した。 殺細胞性抗癌薬のL-OHPと5FUを大腸癌細胞株へ長期暴露し、薬剤耐性株を樹立した。抗EGFR抗体耐性大腸癌細胞株LIM1215の抗EGFR抗体耐性能を確認した。 耐性獲得までのMUC1変化を確認するため、短期暴露株のMUC1について解析したところ、発現増加を確認した。その他下流分子については現在精査中である。腫瘍内不均一性、およびEGFRシグナルの変異ステイタスとの関連性を調べるべくシングルセル解析を行った。現在データの解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌薬剤耐性株を作成し、短期暴露株においてMUC1発現増加を確認した。長期暴露株については現在解析中である。腫瘍内不均一性を詳細な解析し、原発巣と肝転移巣の発現型の違いを明らかにし、MUC1との関連性を明らかにする。MUC1による薬剤耐性クローンの制御が可能か検証し、MUC1を標的とした個別化医療Precision Medicineの確立へつながる可能性を模索していく。
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