• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

EGFR肺癌における第3世代EGFR-TKI耐性へのIL-6の関与と克服の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K07697
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

堀田 勝幸  岡山大学, 大学病院, 教授 (70379816)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードEGFR-TKI / EGFR遺伝子変異陽性肺癌 / EGFR変異陽性肺癌 / EGFR肺癌 / 肺癌
研究開始時の研究の概要

EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌(EGFR変異肺癌)に対し、ゲフィチニブなど第一/二世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)が長く標準治療とされてきたものの、多くのケースで再発を免れない事実があった。その耐性機序の一つとして、我々はIL-6発現の関与を見出した。近年、第3世代EGFR-TKIであるオシメルチニブは生存成績をさらに凌駕し、同薬が標準治療に置き換わった。しかしなお耐性を生じ得る。本研究では、IL-6発現解析を行い、オシメルチニブ効果に影響を及ぼし得るかの確認を行う。最終的に新規治療法の開発を含めた臨床応用につなげることを目標とする。

研究実績の概要

EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんは極めて予後不良である。昨今、「EGFR遺伝子変異腫瘍に対するEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)」といった 最適医療を通じて、EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん(EGFR変異陽性肺がん)は飛躍的な生存効果の改善をもたらした。EGFR-TKIには、ゲフィチニブなど旧世代の薬剤のみならず、最近では第3世代のオシメルチニブまで種々臨床応用されている。今までの研究成果からオシメルチニブの無増悪生存延長効果が示されており、同薬がEGFR変異陽性肺がんに対する標準治療であると現在位置付けられている。しかしながら同EGFR-TKI投与によっても多くの患者で再発を逃れられずその予後は未だ不良と言わざるを得ない。昨今、このEGFR-TKI耐性に腫瘍細胞IL-6発現亢進の関与が指摘されている。

本研究の前段となる自身の基盤研究Cで、ゲフィチニブ治療を受けたEGFR遺伝子変異陽性肺癌患者を対象に、腫瘍IL-6発現状態別に第1世代EGFR-TKIの有効性を後方視的に検討し、1)IL-6高発現群では、低発現群と比べて、無増悪生存期間の短縮がみられること、2)同一患者群のプラチナ治療の無増悪生存曲線は重なっていることをそれぞれ確認した。これらから、IL-6発現状態はEGFR-TKIの治療効果予測因子であり、IL-6高発現群においてEGFR-TKI単剤治療による効果は不十分であることと結論づけた。

本研究では、EGFR遺伝子変異陽性の腫瘍細胞IL-6発現の違いがオシメチニブの有効性に影響を及ぼすか否かについて臨床的な検討を加えることを目標とする。令和5年度、関連研究グループ総会で同研究の趣旨を複数回説明の上、研究への理解を促し、実施体制を確立し、役割分担などの討議を行ってきた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究計画時には想定のなかったコロナ感染症拡大に伴い、対面で行う予定だった全体会議などの予定目途が立たず、研究進捗が遅れたという歴がある。引き続き計画修正などを通じて着実な遂行に結び付ける。

今後の研究の推進方策

今後、研究計画を適宜改訂し、当該研究グループを基盤とし、オシメルチニブの治療効果にIL-6発現状態の違いがどう影響を与えるかにつき、その関係性を明らかにしていく。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi