研究課題/領域番号 |
20K07701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
福田 実 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (50388930)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 血管内皮増殖因子阻害薬 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 分子標的薬 / 血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬 / バイオマーカー / 免疫チェックポイント / VEGF / EGFR |
研究開始時の研究の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬、血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬、分子標的薬はいずれも高額な治療である。抗腫瘍効果がない場合、副作用のある患者のみならず医療費を支出する社会機関においても大きな負担となっている。 ①血中バイオマーカーを測定し免疫チェックポイント阻害薬抗腫瘍効果の予測 ②VEGF血中/胸水中濃度等を測定し抗腫瘍効果の予測 ③薬物血中/髄液濃度を測定し薬物髄液移行率および脳転移抗腫瘍効果の予測 上記を行うことにより治療を行わない方が良いと思われる症例を探索的に研究する。
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研究成果の概要 |
ラムシルマブ/ドセタキセル療法は15例検体採取、7例解析。VEGF-D中央値310(119-457)mg/ml、Tie2中央値188(129-327)、無増悪生存中央値(VEGF低値群/高値群) 85日/105.5日、無増悪生存中央値(Tie2低値群/高値群) 85日/105.5日。VEGF、Tie2共に低値群で無増悪生存が低い。免疫チェックポイント阻害療法を行う患者15例に対して血中バイオマーカー(NY-ESO-1/XAGE1抗体)を治療前に測定。陰性10例、陽性5例。陰性群/陽性群で病勢制御率50%/60%、全生存期間中央値168/598日で陰性例効果低い。効果の劣る患者群を予測できそう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬は高額であるため、既治療非小細胞肺癌に対するラムシルマブとドセタキセル併用療法は1回に約43万円の治療を3週毎に繰り返す高額な治療であるが効果の乏しい場合がある。免疫チェックポイント阻害療法は多くの癌腫にその適応が拡大されておりニボルマブ単剤で1回に約40万円の治療を2週毎に繰り返す高額な治療であるが、効果の乏しい場合がある。血管内皮増殖因子阻害薬、免疫チェックポイント阻害薬における治療効果の低い患者群を予測することで適正な医療資源活用と医療費抑制に役立ち学術的意義や社会的意義は大きい。
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