研究課題/領域番号 |
20K07710
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
渡部 隆義 千葉県がんセンター(研究所), がん研究開発グループ, 研究員 (60526060)
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研究分担者 |
高取 敦志 千葉県がんセンター(研究所), がん治療開発グループ がん先進治療開発研究室, 室長 (40455390)
越川 信子 千葉県がんセンター(研究所), がん遺伝創薬研究室, 主任上席研究員 (90260249)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | PIポリアミド / hTERT / PIP-CBI / アミノ基 / ピロールイミダゾールポリアミド / アルキル化剤 / KRAS / MYCN / 受精鶏卵 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、PDCは次世代の遺伝子治療薬や診断薬として注目を集めているがより高度な機能を有する誘導体が求められている。本研究ではPIP-CBIにおいて既知および新規のアミノ基導入誘導体についての評価をがん細胞の不死化に関わり、ほとんどのがんで高発現するhTERTを標的としたPDCで検討を行う。また有効性毒性を実験動物までで比較し、より適切なPDC誘導体の開発及びhTERT標的抗がん化合物候補のPOCを取得する。
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研究成果の概要 |
ヒトテロメラーゼ転写酵素(hTERT)をコードするDNAの遺伝子配列に結合し発現を抑える遺伝子治療薬であるCCC-030はhTERTが過剰発現している癌細胞に対し抗腫瘍効果を持つ。本研究ではCCC-030の更なる薬効の向上を狙い、アミノ基をCCC-030のN末端に有するNH2-CCC-030、γターンのα位に有するαNH2-CCC-030、N末端及びα位の両方に有する2NH2-CCC-030の3つの誘導体を新規に合成し、その解析を行った。その結果、3つの誘導体はDNAに対する結合力、細胞毒性、動物実験における抗腫瘍効果のいずれにおいても優れた結果を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は従来のタンパク質を標的とする抗がん剤とは異なり、癌に特異的な遺伝子配列そのものを標的とするPIP-CBI治療薬に対し更に高い薬効を持たせることに成功した点で意義深い。今回の系では主にhTERTを標的としたPIP-CBIを用いたが、KRASやMIYの増幅配列を標的としたPIP-CBIなどにも応用が利き、未だ治療戦略が定まっていない社会的に問題となっている難治性癌に対する強力な遺伝子治療薬を創薬出来る可能性を高めたと言える。
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