研究課題/領域番号 |
20K07712
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51010:基盤脳科学関連
|
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
石本 哲也 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (40397170)
|
研究分担者 |
和泉 宏謙 富山大学, 医学部, 技術専門職員 (00377342)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ミエリン / トランスジェニックマウス / BAC / オリゴデンドロサイト / BCAS1 / 脳 / 生体イメージング / ルシフェラーゼ |
研究開始時の研究の概要 |
ミエリンを形成している最中のオリゴデンドロサイトに特異的に発現するBCAS1遺伝子のプロモーター配列、生体発光計測技術を利用して、生体中のミエリン形成中の細胞だけを直接リアルタイム発光イメージングする技術を構築する。この技術を用いることで、今までアダルトミエリネーションを誘導すると示唆された刺激や行動によって、実際にアダルトミエリネーションが誘導されているか検証する。さらに同じ個体でミエリネーション中のオリゴデンドロサイトのみに細胞死を誘導する新技術を構築する。この技術の構築によって脳機能とアダルトミエリネーションとの因果関係を明確にし、アダルトミエリネーション仮説の証明を試みる。
|
研究成果の概要 |
成体で新しくミエリン形成が起きる現象(アダルトミエリネーション)が起きた細胞だけを観察する実験系の確立を目指した。そのために、オリゴデンドロサイトが成熟し、ミエリンを形成するときにだけ発現するBCAS1プロモーター制御下で、CreERT2とルシフェラーゼが同時発現するトランスジェニックマウスの作製を試みたが、ルシフェラーゼがBCAS1と共発現している証拠を得られなかった。その失敗を受け、コンストラクトをより単純にした、BCAS1プロモーター制御下でCreERT2が発現するマウスを作製し、現在解析を試みている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当研究の目的であるアダルトミエリネーション仮説の検証は、研究期間内で終了することはできなかったが、Cre-loxpシステムは広く生物分野で用いられている発現制御システムであるので、BCAS1プロモーター制御下でCreERT2が発現するトランスジェニックマウスは、他の研究室に存在するloxpマウスやloxpアデノ随伴ウイルスなどと組み合わせることができる。それによりミエリン化が起きている最中のオリゴデンドロサイトのみに特定の蛋白質を発現させることができ、グリア細胞研究の推進に寄与することができる。
|