研究課題/領域番号 |
20K07725
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
橋本 龍一郎 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (00585838)
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研究分担者 |
太田 晴久 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (00439366)
板橋 貴史 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 講師 (70636943)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 発達性吃音 / 自閉スペクトラム症 / 発話 / 聴覚 / 注意欠如・多動症 / 聴覚情報処理 / 発達障害 / MRI / 神経発達障害 |
研究開始時の研究の概要 |
発話の非流暢性は、発達性吃音、自閉スペクトラム症を含む神経発達障害において観察されるが、神経発達障害群における脳ネットワークの特徴は解明されていない。本研究は、精神科医、情報工学者、耳鼻科医、言語聴覚士を含む研究チームを形成し、発達性吃音、自閉スペクトラム症の構造・機能的MRIを含むマルチモーダルMRIデータを取得し、神経発達障害群における非流暢性発話の脳内システムの特徴を明らかにする。
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研究成果の概要 |
発達性吃音と自閉スペクトラム症において観察される非流暢性発話の機序に関する認知脳科学研究をおこなった。発達性吃音については、言語および発話機能に関与する脳内ネットワークの変容を明らかにするため、過去に出版されたMRI研究のデータについて、メタ解析をおこない、白質の構造、および脳領域間の機能的都合の変容を明らかにした。また、自閉スペクトラム症については、機能的fMRI研究と、非流暢発話の背景には聴覚情報処理の変容が関係する仮説にもとづいて、聴覚行動実験を実施した。発話に重要な脳経路における機能的結合の低下を観察し、自閉スペクトラム症の発話ネットワークの変容を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに発達性吃音の脳ネットワークの変容についての報告はあったが、個別研究のサンプルサイズやデータ解析手法の異種性により、結果の不一致も目立った。本研究で研究手法をある程度均一化し、メタ解析によって発達性吃音の脳構造と機能の変容を示した意義は大きいと思われる。自閉スペクトラム症については、発話関連システムに着目した研究は少なく、また、実験室の統制された条件で示された聴覚情報処理の特性と日常の聞こえの問題の関連性が示されたことは、学術のみならず、社会的意義があると思われる。
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